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今、注目したい18歳高校生。フットボールアーティスト James J が語る「成功への執念」【INTERVIEW】

text by Keiske Horie

自らの作品に徹底的に“衝撃”を求める

 彼のパフォーマンスは全てオリジナル作品で師匠といった人物やお手本にしているアーティストもいない。撮影、演出、動画編集の全ての構成を自らで考え、そして世に発表している。

「自分でやって、学んで。自分の本物をつくりたいと思っています」

「動画を撮る前に全てを想像します。音楽、場所、パフォーマンス、全てを想像し、衝撃的な動画を完全にイメージする。そして『よしやる!』となって撮影します」

 Jamesは自らの作品に徹底的に“衝撃”を求めているのだ。

「技術よりも個性が大事だと思っています」

「技術の見せ合いには興味がないんです。格好良くもないし、面白くもない。本当に頭がおかしいことをやりたいです。地球をぶっ壊すレベルのことを」

「まぁ、頭がおかしいだけじゃダメなんですけど。笑」

 彼のInstagramを眺めると、簡単にパフォーマンスを始めた頃からの軌跡を見返すことができる。これは非常に“現代らしい”興味深い事象だ。

 始めたての頃のJamesは青年というよりは少年で、パフォーマンスもとても衝撃的とは言い難い。しかしながら、動画を重ねることに成長し今では公開するやいなや瞬く間に何万人という人々にシェアされる作品を量産している。彼は血の滲むような練習を続け、技術だけでなく演出という側面でも工夫に工夫を重ねてきたのだ。

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