【英国人の視点】福岡と湘南、残留へ厳しい状況も監督を継続させるべき理由

2016年09月29日(Thu)10時40分配信

text by ショーン・キャロル photo Getty Images
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粘り強く戦う福岡。井原監督が語る“差”

 トップリーグでは、予想はされていたことだが、そう簡単に事は運ばなかった。シーズンを通して得た白星は、湘南とFC東京を2回ずつ破っての4勝のみ。順位表は、見ていて心地良いものとは言えない。だがピッチ上でのパフォーマンス自体は、数字が示すほど悪いものではなかった。19敗を喫しているとはいえ、そのうち11試合は1点差での惜敗だ。

 先週末はヴィッセルに手厳しくやられたとはいえ、基本的にはアビスパはよく組織されており、そう簡単には倒せないチームだった。一番の問題は、ピッチの両端にトップクオリティが欠けていたということだ。

「もちろん様々な要因がありますが、試合をコントロールできるかどうか、勝つべき試合でどう勝てるようにするかだと思います」と井原監督は湘南との試合後に、降格してしまうチームと降格を回避するチームとの差について論じる中で話していた。

「良い試合をしても勝ち点を落としてしまったことが何度もありました。一瞬の隙を突かれて負けてしまったり、勝ち点を獲れなかったりする試合が続いていました。本当に強いチームというのは、そういうことが起こる可能性を許さず、選手一人ひとりが試合に勝つためには何が必要か、90分間試合をコントロールするには何が必要かをしっかり分かっているものです」

 粘り強い組織と、戦わずして諦めることを認めない姿勢がアビスパの今季を特徴づけているとすれば、一方の湘南は奔放でリスクの大きい戦いを続けてきた。J1復帰1年目の昨年に総合順位8位という立派な成績に繋がった戦い方だ。

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