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清武、出番なし続くも機会は来る。ナスリら実力者との競争。出場時に輝くための準備を【現地記者の目】

text by ロシオ・ゲバラ photo by Getty Images

3つの大会を戦うセビージャ。機会は十分にある

 清武はセビージャの最初の公式戦4試合中3試合に先発出場し、欠場したのはバルセロナとのスパイン・スーパーカップ2ndレグのみ。それも1stレグで敗戦がほぼ確実となっていた試合だった。だがエイバル戦以降は、サンパオリ監督が様々な布陣を用いる中で、清武は主役の座を失ってしまっている。

 ここ最近の試合では、清武の不在を惜しむサポーターも多かった。欠場の理由は監督の提示する戦い方によるものだ。ヨーロッパで、あるいはセビージャで成功するために清武に何も欠けているわけではない。そのために必要な条件は有している。だがナスリがやって来たこと、チームの戦い方を見つけるため変化を加える必要があったことで、外れるのは清武ということになった。

 その時を待つしかない。サンパオリ監督のプランの中に清武弘嗣をどう組み込むのか、確認できる機会は十分にやってくるだろう。6試合を戦い終えたリーガはまだ始まったばかりであり、CL決勝トーナメント進出に向けた視野も良好(ユベントス戦とリヨン戦を終えて勝ち点4)。これからコパ・デル・レイも控えている。3つの大会で可能な限りの前進を目指していくセビージャには、メンバー全員の準備ができていることが必要になる。ナスリも清武も、コレア、フランコ・バスケス、ガンソも、誰に出番が回ってくるとしてもだ。

(取材・文:ロシオ・ゲバラ【セビージャ/マルカ】)

【了】

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