日本の4-2-3-1フォーメーションを想定した並びになっており、2列目(赤)の3枚は中央寄りに配置されていた【写真:編集部】
オーストラリア代表は10日、翌日行われるロシアW杯アジア最終予選の日本戦に向けて練習を行った。
準備の段階で、ドックランズ・スタジアムのピッチには11人の人形が立てられていた。日本の4-2-3-1フォーメーションを想定した並びになっており、2列目の3枚は中央寄りに配置されていた。
これは日本の2列目の3人(最近のイラク戦であれば本田圭佑、清武弘嗣、原口元気の3人)が中へ入ってくる攻撃を想定したものだと思われる。日本は初戦のUAE戦で中盤が中央寄りになりすぎて渋滞を起こし、試合に敗れたが、オーストラリアはバイタルエリアで細かくパスをつなぐ相手の攻撃を相当警戒しているようだ。
冒頭15分のみの公開となった練習では、チーム全体で軽くランニングしたあとストレッチで体をほぐし、ピッチの外でボール回しを行った。
なお、第3GKのアダム・フェデリチが鼻風邪のため大事をとって練習を欠席している。練習開始前から小雨が降っており、気温も下がっていたための措置と思われる。選手登録は外れておらず、明日の試合は問題なくベンチ入りすると見られる。
アンジ・ポステコグルー監督は記者会見でリーグが開幕したばかりの国内組のコンディション面に懸念を示した。今回のメンバーではティム・ケーヒルのみがAリーグのクラブから選出されている。
ケーヒルは今季からメルボルン・シティFCに加入したが、クラブで出場した公式戦は格下が多く、リーグ戦ではまだデビューしていない。直前のサウジアラビア戦も途中出場で、現体制下ではスーパーサブとして起用されることが多い。日本戦も先発ではなく足が止まり始めた後半途中から、ゴールを奪うための切り札として送り出される可能性が高い。
(取材・文:舩木渉【メルボルン】)
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