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リトルなでしこ主将の長野風花、U-17女子W杯MVP受賞「サポートに感謝」

text by 編集部 photo by Getty Images

長野風花
長野風花がU-17W杯MVPに【写真:Getty Images】

 国際サッカー連盟(FIFA)は21日、北朝鮮の優勝で幕を閉じたU-17女子W杯の個人各賞受賞者を発表した。

 大会MVPにあたる「ゴールデンボール」に、U-17日本代表の長野風花が選ばれている。前回大会優勝を経験している同選手はキャプテンとしてチームを引っ張り、大会中全試合に出場した。

 史上初めてU-17W杯で2度決勝の舞台に立った長野はFIFA公式サイトのインタビューで「チームメイトを引っ張るキャプテンとして優勝トロフィーを掲げることだけを考えていました。ゴールデンボールは目標ではなく、受賞できるとは思っていなかったです」と、MVP獲得よりも優勝を逃したことを悔やんでいた。

「チームメイトのみんなと本当に欲しかったトロフィーは手に入れられなかくて落ち込んでいますが、大会で共にプレーしたチームメイトのみんなは私のことを助けてくれました。コーチたち、スタッフ、チームメイトには本当に感謝しています。たくさんの人たちからサポートしてもらったから。そのサポートがなければこの賞をもらうことはできませんでした」

 長野は悔しさをにじませながらも、周囲への感謝を述べた。前回大会は先輩たちについていっていたが、チームの中心に立って自分たちだけで準優勝までたどり着いたわけではないことがより理解できるようになったのだろう。

「私たちはトロフィーを獲得できなかったですが、日本サッカーの非常にいい印象を与えられたことは間違いないと思います。私たちはいいサッカーをして、対戦相手にリスペクトを示してきました。そしてここではたくさんの人がサッカーを楽しんでいたと思います」

 浦和レッズレディースでも高校生ながらコンスタントに出場機会をもらい、その実力を高く評価されている長野。今回キャプテンとして日本を背負った経験が、成長の糧になるはずだ。世界を知り、世界から認められた才能が近い将来なでしこジャパンの中心になっていくかもしれない。

【了】

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