日本代表は10日、キリンチャレンジ杯・オマーン戦（11日）、ロシアW杯アジア最終予選・サウジアラビア戦（15日）に向け、茨城県内で練習を行った。

　現在、国際Aマッチ3試合連続ゴール中の原口元気。好調をキープしており、4戦連発の期待もあるが、本人は常にネットを揺らすことを念頭に置いている。

「出た試合で全部点を取りたい。ヘルタで取れていない分、得点に関する思いはもっと強くなっているし、明日も取りたいなと」

　得点以外でも質の高いプレーでチームに貢献している。不可欠な存在になりつつあるが、浮かれた様子はない。

「何も変わっていない。上には上がいて、毎試合自分より能力のある選手の活躍を見ているので、『ああなりたい』という気持ちを毎日、毎日思っているので、何も変わっていない」

　10月のオーストラリア戦ではスルーパスに抜け出しての得点だった。スペースを突く動きにも磨きがかかっているが、「パターンはたくさんあると思うので、一概にコレというのはない。（得点を）取るパターンは1つじゃなくて、たくさん考えていた方がいい」と型にはまるつもりはない。

　今回は試合まで期間があり、「主にコミュニケーションで良い話ができていると思うし、戦術的にもいろんな話をできている」という。そして「いつもだったら、フィードバックのミーティングは時間がなくてできないけど、監督ともディスカッションできたし、選手もいろいろ意見が言えた」と有意義な時間を過ごしたようだ。

　ゴールへの意欲を口にした原口は、オマーン戦、サウジアラビア戦でも得点を奪うことができるだろうか。

（取材：河治良幸、文・構成：編集部）