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レアルは“サッカーを放棄”するか? アトレティコのプランBは? ダービーを悩ますCL決勝の記憶【注目試合プレビュー】

リーガエスパニョーラ第12節、アトレティコ・マドリーとレアル・マドリーによるマドリード・ダービーが行われる。昨シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(CL)でも対戦した両者だが、その一戦が今回のダービーにどのような影響を及ぼすのだろうか。(文:海老沢純一)

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

今季も健在。アトレティコのプレッシング

ビセンテ カルデロン
アトレティコのホーム、ビセンテ・カルデロン【写真:Getty Images】

 マドリードの街を分断するダービーが間近に迫っている。日本時間11月20日、4時45分、ビセンテ・カルデロン。昨シーズンのCL決勝で激突した2チームが今季最初の対戦でどのような戦いを繰り広げるか、期待が高まっている。

 昨シーズンの両チームの対戦を振り返ると、15年10月4日に行われたリーガ第7節では、アトレティコのホームで対戦して1-1。16年2月27日の第26節ではマドリーのホームでアトレティコが1-0と勝利。5月28日のCL決勝では1-1後のPK戦の結果、マドリーが栄冠を手にした。ただし、90分間のスコアで見れば1勝2分けでアトレティコに軍配が上がる。

 この内、リーガでの2試合を振り返ると、どちらの試合も支配率・パス本数でマドリーが上回りながら、敵陣でのプレー率・チャンスメイク数・シュート本数ではアトレティコが優っていた。

 ブックメーカー王手のウィリアム・ヒルが出したオッズを見ると、アトレティコに2.4倍、ドローに3.25倍、マドリーに3倍とわずかながらホームチーム有利の配当となっている。

 今回のダービーでも昨季同様の展開となることが予想される。アトレティコの最大の武器である4-4-2からの強力なプレッシングは今季も健在で、9月28日に行われたCLバイエルン戦でも32.9%という支配率ながらシュート本数で相手を上回り1-0で勝ち点3を手に入れている。

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