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本田圭佑 7年前

本田圭佑、先発予想もなぜベンチスタートだったのか? 指揮官の決断が意味する10番の現状

ミランは現地時間12日、セリエA第16節でローマと対戦し、アウェイで0-1の敗戦を喫した。日本代表FW本田圭佑は、試合前には先発予想と報じられていたが、蓋を開けてみればベンチスタート。終盤に出場し、わずか数分間のプレー時間となった。なぜ本田圭佑は先発と報じられながらもベンチスタートとなったのだろうか?(取材・文:神尾光臣【ローマ】)

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

本田、試合前の先発予想から一転。ローマ戦はベンチスタートに

本田
ローマ戦はベンチスタートとなった本田圭佑【写真:Getty Images】

 12日のローマvsミラン戦で、先発の可能性も高いといわれていた本田圭佑だったが、蓋を開けてみればベンチスタートだった。

 前日の練習で本田がテストされていたという情報は、複数の地元メディアも入手していた。ただどうも、ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督は直前になって考えを変えたということらしい。

 イタリア衛星TV『スカイ・イタリア』は、「試合の1時間前に、本田ではなくエムバイエ・ニアンを先発させると決定した」と報じている。そのことについて試合後に質問すると「私は選手を選択しなければならない。そしてその選択がこうだったということだ」とだけ答えていた。

 結局そのニアンはローマのDFアントニオ・リュディガーに抑えられた挙句、PKも失敗する。もっとも、だからと言ってモンテッラ監督を批判するつもりもないし、これが本田だったらなどと書くつもりもない。指揮官は全体の戦術を考えてベストと思われる判断をしたわけだから、それは尊重しなければならない。

「今のミランの選手は平均23歳以下。そんな彼らが16試合を戦って成長した。強豪相手に力を試させてやりたかった」とモンテッラ監督は会見で語った。それがそのまま、ローマ戦における彼らのゲームプランでもあったようだ。結局中盤にはアンドレア・ベルトラッチが入っただけであとはほぼお馴染みのメンバーでの先発となったが、後半にラジャ・ナインゴランのゴールを喰らうまで彼らは良く健闘していた。

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