鳥栖、フィッカデンティ監督のもとスタイル確立。課題はキム・ミヌ&林の代役探し【2016年Jリーグ通信簿】

2016年12月14日(Wed)10時32分配信

シリーズ:2016年Jリーグ通信簿
text by 編集部 photo Getty Images , Editorial Staff
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2ndステージで大きく成長。攻守のハードワークが噛み合う

豊田
エースの豊田陽平【写真:Getty Images】

 フィッカデンティ監督が採用した4-3-1-2はJリーグであまり採用されておらず、1stステージはその戦い方の消化に苦労した。右インサイドハーフに入ったキヌ・ミヌも窮屈そうなプレーが見られ、エース豊田陽平にいい形でボールが入らなかった。

 開幕戦のアビスパ福岡との九州ダービーで勝利してから、第9節のベガルタ仙台戦まで勝ちなし。さらに第15節名古屋グランパス戦まで再び勝てず、1stステージを終えてリーグ最少の10得点、勝ち点17の15位。降格圏がすぐ下に迫っていた。

 しかし、フィッカデンティ監督が目指すスタイルは明確であり、それを選手たちが信じて遂行した。勝てない試合でも内容は決して悪くなく、第11節のサンフレッチェ広島戦以外は全て1点差ゲーム。

 内容に加え15失点は優勝した鹿島アントラーズに続く少なさ。選手たちは自信を持ったはずだ。スタイルの継続が2ndステージでの躍進に繋がった。

 2ndステージ開幕戦ではフィッカデンティ監督の古巣FC東京相手にアディッショナルタイムに2得点を奪い3-2の逆転勝利。これで勢いに乗り、鹿島、川崎フロンターレにも勝利。いずれの勝利も“ウノ・ゼロ”であり、目指すスタイルが浸透し、それが結果として現れた。

 1stステージから大きく変わったのは攻撃。ボールを繋ぐことを意識しすぎて最終ラインでの横パスが目立っていたが、2ndステージではシンプルに豊田の頭を狙うシーンが増えた。豊田の強さ、鳥栖本来のハードワーク、フィッカデンティ監督が植え付けた守備組織。全てが噛み合い始めた。

 年間順位は11位で昨シーズンと変わらなかったものの、12勝10分12敗と勝ち星を五分で終えた。勝ち点は6増え、失点は17減少。結果が出ない時期もありながら、1年間明確に示された自分たちのスタイルを貫き通し、来年以降に繋がるシーズンとなった。

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