東京V、アカデミーは充実もJ3降格の危機に。来季はスペイン人指揮官の手腕に注目【2016年Jリーグ通信簿】
今シーズンのJ2も全日程が終了した。この1年を振り返り、各クラブはどのようなシーズンを送ったのだろうか。今回は、18位でシーズンを終えた東京ヴェルディを振り返る。
2016年12月24日(Sat)9時20分配信
あわやJ3降格の危機。J1昇格の目標はいつの間にかJ2残留に
2度目のJ2降格を余儀なくされたのが2008年。Jリーグ黎明期の主役だった東京Vは、今もトップカテゴリーに上がれず、もがき苦しんでいる。昨シーズンはプレーオフ進出こそ叶わなかったが、8位でフィニッシュ。
躍進の経験を足がかりに『今シーズンこそ』の想いで2016年を迎えたが、待っていたのは厳しい戦いだった。最終順位は18位と、シーズン終盤までJ3降格の危機に直面していた。J1昇格どころではなく、J2残留が最大目標となってしまった。
若手のホープだった三竿健斗が鹿島アントラーズに引き抜かれたことで中盤の守備力が低下。最終ラインの井林章はシーズンを通して奮闘したが、彼とコンビを組める人材が見当たらず。今オフでは浦和レッズから永田充を獲得しており、守備の立て直しが期待される。
また冨樫剛一監督が退任し、来シーズンからミゲル・アンヘル・ロティーナ氏が新監督に就任することになった。リーガエスパニョーラでの監督経験豊富な同氏がどのような采配を見せるか、注目される。
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