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Jリーグ 7年前

湘南、主軸3人抜かれ再びJ2へ。スタイル貫くも“個の力”の差に限界【2016年Jリーグ通信簿】

シリーズ:2016年Jリーグ通信簿 text by 編集部 photo by Getty Images , Editorial Staff

年々上がるJ2のレベル。来季はJ1に定着できるチーム作りを

神谷
19歳の神谷優太【写真:Getty Images】

 2014年以来のJ2での戦いとなるが、当時と比べてJ2のレベルは上がっている。自動昇格圏のラインは上がってきており、選手の質や監督のアイデアなどは当時とは比較できない。101もの勝ち点を稼いだ2014年のようにはいかないはずだ。

 その点において、チョウ監督の留任が決まったことは朗報だ。チームの組織力や総合値を高めることができる監督であり、湘南のスタイルをチームに植え付けている。サッカーの基礎である“走る”ということがJリーグの中で最も統一して行われているチームだ。

 ただ、今季J1で経験したように、どれだけ組織で抵抗しても補え切れない部分があるのも事実だ。チョウ監督がこれまで築いてきた湘南スタイルを体現しながらも、自らのクオリティを発揮することができる選手を育成、補強していく必要がある。

 岡本拓也と山田直輝(ともに浦和)の期限付き移籍期間延長が決まって来季もプレーすることが決まったものの、菊池大介(浦和)、村山智彦(松本)、三竿雄斗(鹿島)と再び主力が他クラブに引く抜かれることとなった。

 2017シーズンは、昇格だけでなくその先を見据え、J1に長く定着して上位に進出していくためのチーム作りを行っていくことが大切となる。そのためにも今オフの補強ではJ1で戦える選手も補強をしつつ、神谷優太や齋藤未月に次ぐ湘南の未来を担う選手も獲得していきたい。

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