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Jリーグ 7年前

俊輔加入の磐田、競争激化の2列目で巻き返し期す2人。松井大輔と松浦拓弥の野望

text by 青木務 photo by Tsutomu Aoki, Getty Images

「さらに前に行ってみたい、それが密かな野望」(松浦拓弥)

密かな野望を語ったジュビロ磐田のMF松浦拓弥
密かな野望を語ったジュビロ磐田のMF松浦拓弥【写真:青木務】

「今年はゴールに近づきたい。いつもアシストの一個前のイメージだから。それはそれで継続しつつ、パスを出した後にゴール前に入っていけるよう意識していきたい。そうすればボールが返ってくることもあるだろうし、こぼれ球も転がってくると思う。さらに前に行ってみたいかな、というのが密かな野望」

 松浦拓弥はそう言ってどこか照れくさそうに笑った。「自分の武器を磨くこともそうだし、わかりやすくゴールやアシストを増やす」と決意を見せる。チーム内のポジション争いを勝ち抜くことを第一の目標として掲げ、自身のストロングポイントに新たな色を加えるつもりだ。

 昨シーズンはリーグ戦26試合に出場したものの、スタメンは2回にとどまった。この数字からわかるのは、松浦がスーパーサブとして重宝されているということだ。どんな時間帯に出場してもチームを躍動させられるため、指揮官としてもベンチに置いておきたい気持ちがあった。実力的にはスタートから出場してもおかしくなかったが、試合の流れを変化させることのできる能力は、磐田にとって貴重なスパイスだった。

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