フットボールチャンネル

セリエA 7年前

ミランを封じたウディネーゼの“未熟なトリオ”。世界に誇るスカウトが発掘した若き才能たち

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

ミラン、目立った“雑さ”

ボナベントゥーラ
ミランのジャコモ・ボナベントゥーラ【写真:Getty Images】

 それにしても、彼らと比較してこの日のミランはやはり雑さが目立った。特にプレッシャーが掛けられている中でのボールのつなぎ方を知っているボナベントゥーラが下がって以降は顕著になった。

 その彼に代わって途中出場したジェラール・デウロフェウは突破にラストパスと頑張ってはいた。だがプレースタイル上、ボナベントゥーラの中盤に吸収された上で組み立てにも参与するのは無理な注文である。

「チャンスできちんと攻撃を完結させるような抜け目のなさがない。この点においてもっと成長しなければならない」とヴィンチェンツォ・モンテッラ監督は振り返っていた。

 ただこれまでも、その「抜け目なさ」を補っていたのはボナベントゥーラだったはずだ。しばらく欠場も懸念されるが、これが長引けばミランは苦境から脱出できなくなる恐れも出てくる。

(取材・文:神尾光臣【ウディネ】)

【了】

1 2 3

KANZENからのお知らせ

scroll top