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Jリーグ 7年前

大宮、家長&泉澤の移籍は痛手も…大前獲得で戦力整備。“最高の2016年”の継続を【2017補強診断】

シリーズ:2017補強診断 text by 編集部 photo by Editorial Staff , Getty Images

目指す方向性に変化はなし。上位の常連へ

家長
川崎フロンターレへと移籍した家長昭博【写真:Getty Images】

 クラブが掲げた今季の目標は『勝点50以上、年間順位9位以上』。昨季の成績を考えれば野心に欠けるようにも見えるかもしれないが、家長と泉澤の主力2選手が引き抜かれ、相手の警戒も強まることが予想されるだけに、妥当なラインだろう。

 もちろん、早期に今季の目標が達成されれば、上方修正も視野に入ってくる。常に上位で戦えるチームを作るという長期目標の達成に向けて、基盤を確固たるものにしていくことが今季のテーマになる。

 チームとして目指す方向性に変化はない。攻撃ではディフェンスラインからのビルドアップと全体の連動したポジショニングをベースにして、しっかりとボールを握って攻め込むことを志向。守備では切り替えのスピードを拠りどころに、前線からのプレッシングによって奪いにいく形と、[4-4-2]のブロックを組んでゴールをプロテクトする形を併用する。

 昨季のリーグ終盤や天皇杯では積み上げによる完成度と凄まじい集中力により理想に近いサッカーを体現していたが、主力の流出によってダウンした部分を現有戦力の特長を生かしながら埋めていきたい。

 今季に臨むにあたって最も重要なのは、サッカーの完成度向上に取り組むことは当然として、昨季終盤に見せた勝利への気迫や集中力を通常の試合でも表現できるようにすることではないか。昨季は上位で戦う喜びや楽しさを感じたことで、自然とチーム全体が同じ方向を向いた。上位の常連となっていくためには、日頃からそれだけのメンタリティーを持って戦うことが近道となるはずだ。

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