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日本人対決は原口に軍配。ヘルタが2発でフランクフルトを下し暫定4位タイに浮上

text by 編集部 photo by Getty Images

原口元気 長谷部誠
原口元気(左)と長谷部誠(右)【写真:Getty Images】

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【ヘルタ・ベルリン 2-0 フランクフルト ブンデスリーガ第22節】

 ドイツ・ブンデスリーガ第22節の試合が現地時間25日に行われ、日本代表MF原口元気が所属するヘルタ・ベルリンはホームで日本代表MF長谷部誠が所属するフランクフルトと対戦。主将のヴェダド・イビセビッチなどがゴールを積み重ね、ヘルタが2-0の勝利をおさめている。

 原口と長谷部が顔を合わせる日本人対決として注目されたこの試合は、1ポイント差にひしめく6位ヘルタと5位フランクフルトによる上位対決としても注目された試合となった。

 前節のバイエルン・ミュンヘン戦では土壇場で勝利を逃してしまったヘルタは、4-1-4-1から4-2-3-1に布陣を変更。1トップにイビセビッチを置き、2列目には右から原口、ダリダ、カルーを並べた。

 対する現在2連敗中のフランクフルトは、前節から布陣を3-5-1-1に変更する。最終ラインにはチャンドラー、ヘクター、オツィプカが並び、長谷部は主将マークを巻いて中盤の底で先発出場。これにより、長谷部はブンデスリーガ通算234試合目の出場を果たし、元日本代表の奥寺康彦氏が持つ日本人の最多出場記録に並んだ。

 立ち上がりはお互いに決定的なチャンスが作れず、均衡した状況が続く。開始して30分、セフェロヴィッチの縦パスに抜け出したレビッチが1対1の状況でシュートを放つも、飛び出した相手GKがセーブ。そこから獲得した左CKから長谷部が頭で合わせたが、シュートは相手GKにキャッチされた。

 すると、ヘルタにもチャンスが訪れる。40分に右サイドでパスを受けた原口が切り返しからゴール前に左足でクロス上げると、ファーサイドでカルーがヘディングシュート。しかし、相手GKの正面を突いてゴールには至らず、両チームは前半をスコアレスで折り返した。

 しかし、後半の立ち上がりに試合は動く。52分にシュタルクのパスに抜け出したカルーがゴール正面で相手DFにボールをカットされると、そのこぼれ球を後ろから走り込んで来たイビセビッチがゴールに流し込み、ヘルタが先制に成功した。

 すると78分、セフェロヴィッチがエリア内で相手を叩いて一発レッド。これで数的優位な状況になったヘルタは83分、エリア左手前から上げたミッテルシュタットのクロスにダリダが頭で合わせリードを2点に広げる。

 そのまま試合は2-0で終了。この結果、3試合ぶりに勝利をおさめたヘルタがフランクフルトを順位で上回り、暫定的に4位タイに浮上した。また、原口と長谷部は2人ともフル出場を果たしている。

【得点者】
52分 1-0 V・イビセビッチ(ヘルタ)
83分 2-0 V・ダリダ(ヘルタ)

⇒順位表はこちら

【了】

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