残留争いのチームを救う初ゴール。タラゴナは今季2度目の連勝で降格圏脱出
スペインでプレーして1年。ようやく初ゴールが決まった。
現地時間26日に行われたスペイン2部第27節のサラゴサ戦に先発出場したジムナスティック・タラゴナの鈴木大輔は、1-1で迎えた73分にヘディングでゴールネットを揺らした。
「大事な試合で決勝点を取れたのでよかったと思います。コーナーキックをニアで逸らしたボールに、あそこ(ファーサイド)に入るという狙い通りでした」
それまでセットプレーではペナルティエリア付近で控えめに動いていた鈴木は、ここぞの場面でゴール前に詰めていた。そして、この1点はタラゴナにとって単なる決勝点以上の大きな意味を持つ。
鈴木が加入したばかりだった昨季後半戦は昇格争いをしていたタラゴナだが、今季は序盤から安定感を欠き残留争いを強いられている。監督交代も断行し、冬に選手の入れ替えもあった。一時は最下位も経験したチームはここにきて徐々に変化してきている。
昨年9月から公式戦11戦勝ちなし、年末には公式戦5連敗も喫したどん底状態のタラゴナ、ファン・メリーノ監督が就任してから調子が上向いている。鈴木のゴールでサラゴサを下し、今季2度目の連勝を飾ったのが何よりの光明だった。
「いまは内容よりも勝ち星を重ねるしかない状況なので、連勝はこのポイントが詰まった状態のリーグにおいては本当に大事だった。非常に満足しています」と鈴木はサラゴサ戦の後に語っていた。