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ネイマールとセルジ・ロベルト。誕生日2日違いの2人がバルサを奇跡の逆転に導く

text by 編集部 photo by Getty Images

セルジ・ロベルト
ともに1992年2月生まれで7日生まれのセルジ・ロベルト(左)と同5日生まれのネイマール(右)【写真:Getty Images】

 バルセロナは現地時間8日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦2ndレグでパリ・サンジェルマン(PSG)に6-1で勝利を収めた。

 アウェイでの1stレグを0-4で落としていたバルサだったが、CL史上初めて4点差をひっくり返す大逆転で2戦合計スコアを6-5とし、10年連続となるベスト8進出を果たした。

 試合終了間際、ネイマールのPKで2戦合計スコアを5-5としたバルサだったが、アウェイゴール差であと1点が必要な状況だった。あと一歩のところまできたにもかかわらず、このままではPSGに負けてしまう。

 そんな時、ピッチ上で交わされた一言がバルサの奇跡的な逆転勝利を呼んだ。スペイン紙『アス』などが伝えている。

 後半アディショナルタイムも時間が尽きかけた95分、ネイマールのフリーキックが相手DFに弾き返された。それでも諦めない背番号11は、もう一度ペナルティエリア内に浮き球のパスを送る。すると1人の選手が必死に足を伸ばしてシュート。

 途中出場だったセルジ・ロベルトが執念でボールをゴールにねじ込み、土壇場でバルサが6点目を奪った。結局これが決勝点となり、バルサは絶望の淵から生還。劇的な大逆転劇を締めくくった。

 ネイマールはこのゴールの裏にあった会話について明かしている。

「僕はファウルがあった時、セルジ・ロベルトに言ったんだ。『セルジ、ペナルティエリア内へ行け。そうすれば君がゴールを決められるだろう』ってね。そうしたら彼は決めた」

 バルサはGKのマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンまで前線に上げて必死にゴールを目指していた。そんな中で生まれた“伏兵”セルジ・ロベルトのゴールは、偶然ではなく必然だったと言えるかもしれない。歴史に残る今回のPSG戦は同い年で誕生日も2日違いの2人が呼び込んだ大逆転勝利となった。

【了】

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