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神戸、J1で初の開幕3連勝。仙台は「3.11」のホームゲームを勝利で飾れず

text by 編集部 photo by Getty Images

大森晃太郎
1得点の大森晃太郎【写真:Getty Images for DAZN】

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【ベガルタ仙台 0-2 ヴィッセル神戸 J1 第3節】

 明治安田生命J1第3節が11日に行われ、ベガルタ仙台とヴィッセル神戸が対戦した。

 2011年の東日本大震災から6年を経て、仙台は震災発生日である3月11日に初めて公式戦を行うことになった。迎える相手は奇しくも、かつて同じく震災の痛みを味わった神戸。本拠地ユアテックスタジアム仙台では他会場と同じく試合前に黙祷が捧げられ、復興支援への感謝を示す横断幕も掲げられていた。

 仙台と神戸はともに今季開幕から2連勝を収めており、上位争いを続けていくためにも重要な意味を持つ一戦。2試合無失点の仙台、1失点の神戸はどちらも大きな隙を見せず、前半は無得点のまま折り返した。

 だが後半開始から1分も経たないうちに試合を動かすことに成功したのは神戸。松下の横パスを受けた大森がペナルティーエリア手前から強烈な左足ミドルを放ち、ボールはGK関の手を弾いてゴールネットに収まった。ガンバ大阪から今季加入した大森は神戸での初ゴール。

 さらにそのわずか5分後、神戸がリードを広げる。再びゴールを狙った大森のシュートは守備陣に跳ね返されたが、ボールは藤田のもとへ。左足で直接打つと見せかけてエリア付近まで持ち込んだあと右足で落ち着いてコースを狙い、ゴール右隅に追加点を流し込んだ。

 2点を奪った神戸は最後まで守備の綻びを見せることもなく、そのまま無失点勝利。J1では初となる開幕3連勝を飾った。今季初黒星を喫した仙台はJ1での通算100勝が次節以降に持ち越しとなったが、結果がどうであれこの日に仙台でホームゲームを戦えたことには大きな意義があったと言えそうだ。

【得点者】
46分 0-1 大森晃太郎(神戸)
51分 0-2 藤田直之(神戸)

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【了】

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