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UAE戦を裁く“アジア最高の審判”、日本との相性は? ハリルは「正確な笛」を要求

text by 編集部 photo by Getty Images

ラフシャン・イルマトフ
UAE対日本の試合で主審を務めるラフシャン・イルマトフ氏【写真:Getty Images】

 日本代表は23日、ロシアワールドカップ・アジア最終予選の第6戦でUAE代表とアウェイで対戦する。最終予選の初戦ではホームで敗れているだけに、日本としては負けられない大一番だ。

 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は試合の前日会見で、「正当ではないレフェリングは避けてほしい。私はそれを期待している」「審判には正確な笛を吹いてほしい」と、この試合の審判団に公平なジャッジを求めていた。

 UAE戦は、ウズベキスタン人のラフシャン・イルマトフ氏が主審を務める。2014年ブラジルワールドカップでは4試合、2010年南アフリカワールドカップでは5試合で主審を務め、AFC最優秀審判に5度選出されるなど“アジア最高の審判”の呼び声が高い。

 過去5年間で日本代表はイルマトフ氏が主審を務めた試合を5度戦っているが、5戦全勝と相性は良い。直近では2015年10月にアウェイで行われたロシアワールドカップ・アジア2次予選のシリア戦で、日本は3-0の勝利を収めている。

 その他には、2015年1月にオーストラリアで開催されたアジア杯グループステージのヨルダン戦(2-0の勝利)、2012年6月にホームで開催されたブラジルワールドカップ・アジア最終予選のオマーン戦(3-0の勝利)を担当。

 また、2011年アジアカップでもグループステージのサウジアラビア戦(5-0の勝利)と決勝のオーストラリア戦(延長の末に1-0で勝利)でも笛を吹いており、目下5連勝中である。

 一方で、アンダーカテゴリの日本代表の試合ではこれが真逆となる。U-20ワールドカップの予選を兼ねた2014年AFC・U-19選手権ではグループステージで韓国に1-2で敗戦。2012年の同大会でも準々決勝でイラクに1-2で敗れており、ロンドン五輪の3位決定戦で韓国に敗れて銅メダルを逃した試合もイルマトフ氏が主審だった。

 イルマトフ氏はACLでも主審を務めており、直近でJリーグ勢の試合を裁いたのは今年2月に浦和レッズがアウェイでウエスタン・シドニーに4-0の大勝を収めた一戦だった。過去5年間のACLでイルマトフ氏が主審を務めたJリーグ勢の試合は7勝1分4敗とやや分が良い。

 ハリルホジッチ監督は今予選で日本側への判定に度々不満を示してきたが、イルマトフ氏については「信頼している」と評価している。

【了】

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