【英国人の視点】広島、ついに掴んだ今季初白星。2大エースの退団、過渡期に直面する“生みの苦しみ”

2017年04月14日(Fri)7時20分配信

text by ショーン・キャロル photo Getty Images
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新加入選手が軒並み苦戦。工藤はゴールで自信取り戻す

工藤壮人
工藤壮人はガンバ大阪戦のゴールで自信を取り戻したようだ【写真:Getty Images】

 さらに森崎浩司が現役を引退したことで、サンフレッチェはクラブの長年の功労者をもう一人失っている。それがクラブの選択によるものであれ、必要に迫られてのものであれ、サンフレッチェが変化の時期を過ごしていることは明らかだと言える。

 新加入のフェリペ・シルバは今後に期待できそうな兆しも見せている。特にガンバ戦では相手の意表を突く強烈なシュートでクロスバーを叩き、工藤壮人の決勝ゴールを生み出した。だがサンフレッチェのパススタイルにまだ完全にフィットしているわけではなく、Jリーグに戻ってきた工藤も同様の苦戦を強いられている。

 元柏レイソルの工藤はデビュー戦となった開幕戦でゴールを決め、佐藤の抜けた得点力の穴をそのまま埋めてくれるという期待が高まった。だがその後の試合で上積みはできず、チームが連敗に突入する中で、ミスを重ねるたびに自信を喪失していくように感じられた。

 だが吹田スタジアムでの試合では、フェリペのシュートのリバウンドにいち早く反応し、この一戦の唯一のゴールを生み出した。明らかに安堵した様子の工藤はゴール裏のアウェイサポーターのもとへ駆け寄り、肩の荷を下ろすことができたと感じさせた。

 この1点がもたらした影響は数分後のプレーにも明らかに表れていた。突然プレーの鋭さと積極性を増した工藤は、ゴール前へ下がるガンバ守備陣に対して仕掛け、狙いすましたシュートで再びゴールを狙った。

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