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「あと1秒爆発が早ければ死者が出ていた」。まさに”危機一髪”だったドルトムント

text by 編集部 photo by Getty Images

ボルシア・ドルトムント
ボルシア・ドルトムントのチームバス【写真:Getty Images】

 チームバスを標的とした爆発事件の被害を受けたボルシア・ドルトムントだが、わずかに爆発のタイミングが違えばさらなる惨事になっていた可能性もあったという。15日付の独紙『ビルト・アム・ゾンターク』が伝えている。

 日本代表MF香川真司も所属するドルトムントは、現地時間の11日に予定されていたチャンピオンズリーグのモナコ戦の直前に、チームバスの付近で3つの爆発が起きるという事件に巻き込まれた。事件の実行犯や動機などの詳細は依然として不明なままだ。

 爆発によりバスの窓ガラスが割れ、スペイン代表DFマルク・バルトラが右手首骨折などの怪我を負ったほか、バイクでバスを先導していた警察官も負傷した。だが、爆弾から飛び出したクギがバスの座席のヘッドレストに刺さっていたなどの状況から、2人の負傷者のみで済んだのは幸運だったのではないかとの見方が伝えられていた。

 事件について調査を行っているドイツ特殊部隊の見解として伝えられたコメントは、その恐怖を裏付けている。「爆発があと1秒早く起こっていたとすれば、バスは直撃を受けていた。そうなれば多くの負傷者が出ていただろうし、おそらくは死者も出ていただろう」と『ビルト・アム・ゾンターク』は関係者のコメントを伝えた。

 爆発事件により中止となったモナコとの試合は翌日12日に開催されたが、ドルトムントは2-3で敗れる結果に終わった。19日にはモナコのホームでの2ndレグが予定されている。

【了】

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