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日本代表 7年前

【U-20】15歳久保建英が与える刺激。中2日と過密日程のW杯、高まるチームの競争意識

text by 元川悦子 photo by Getty Images

「何度でも仕掛けてチャレンジしていきたい」(遠藤)

22日の練習に参加した選手たち。過密日程のU-20W杯ではチーム全員の力が必要になる
22日の練習に参加した選手たち。過密日程のU-20W杯ではチーム全員の力が必要になる【写真:Getty Images】

 南ア戦で久保に続いてジョーカー2番手としてピッチに立った遠藤も不完全燃焼感を払拭したいという意欲は非常に高い。

「(南ア戦では)監督から『チャンスはできるから自信を持って仕掛けていけ』と言われましたし、最初のプレーで(堂安の)得点に絡めたのはよかったけど、自分のよさはあまり出せなかった。逆転してからは守備の時間が続きましたし、攻めのチャンスが少なかった。ドリブルで仕掛けなかったら自分が出る必要はない。自分は仕掛けてナンボ。ホントに何度でも仕掛けてチャレンジしていきたい」と背番号11は語気を強めていた。

 ウルグアイ戦も引き続きスーパーサブに位置付けられる可能性は高いが、南米王者は南ア以上に球際が激しく、足元の技術も高い。同じような感覚で対峙したら、アッサリとやられる可能性も否定できない。ウルグアイ対イタリア戦をテレビで見たことで、遠藤はより強い危機感を抱いたようだ。

「ホントに1人1人が戦う気持ちを持たないと、こぼれ球とかも全部相手に転がると思う。まず戦うことが大前提。残りの試合は後悔しないようにやりたいです」と本人は言う。

 大会前には横浜出身の大先輩・中村俊輔(磐田)から「(この大会は)思った以上にやれるから」と激励の言葉をもらったという。中村俊輔が出場した97年マレーシア大会も、同じクラブの先輩・栗原勇蔵(横浜)が出場した2003年UAE大会も日本は8強まで勝ち進んでいる。その結果を超えることが遠藤に課せられた命題だ。そのためにも、まずはウルグアイ戦でゴールに直結する結果を残したい。

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