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日本代表 7年前

【U20】久保・岩崎ら日本の猛攻実らず。選手たちが語るウルグアイ戦で1点が遠かった理由

text by 元川悦子 photo by Getty Images

久保と岩崎、新コンビの可能性

久保建英と岩崎悠人
急遽、最前線でコンビを組んだ久保(左)と岩崎(右)【写真:Getty Images】

 加えて、エース小川はイタリア戦も欠場濃厚。これまで小川というFWの軸に岩崎、久保のいずれかを最前線で組ませ、堂安、三好康児(川崎F)ら2列目のアタッカー陣を組み合わせてきた日本だけに、小川不在の状況下で点を取るのは非常に困難な命題になってくるのだ。

 この日も小川の負傷退場後、日本攻撃陣の歯車が大きく狂った。三好が「前線のターゲットがいなくなってしまったので、少しロングボールやクロスの量が少なくなるかなと思った。小川がいた時はクロスからのチャンスはあったので、もっとそこからいければと考えていたけど…」と高さがなくなった難しさを吐露する一方、市丸も「小川が抜けた分、高さがなくなって、サイドからのクロスが難しいと思ったんで、中を強引にこじ開けようとしたけど、それも難しかった」と手詰まり感を口にするしかなかった。

 後半になってからは堂安・岩崎・久保が絡んで少なからずチャンスを作れるようにはなったが、チームとしてのコンビネーションが完全に出たとは言い切れない部分もあった。「小川くんがいなくなって『自分がやってやる』って思いがみんな強くなってしまった。そこでグループとして何かやろうという雰囲気になればまた違ったけど」と岩崎も個人プレーに走りがちになった攻撃陣の問題点を指摘した。

 次のイタリア戦では同じ失敗は許されない。最前線で再びコンビを組むであろう岩崎と久保にはより密な連携が求められてくる。

「久保くんが入るとボールが出てくるシーンが多くなるので、その分、オフ・ザ・ボールの動きに集中できる感じはある。そこをもっと合わせていきたい」と岩崎が言うように、久保がボールを持った瞬間に彼や堂安らアタッカー陣が鋭い動き出しでゴールに突き進むような攻めを繰り出せれば、イタリア相手にも得点を奪える可能性が高まる。

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