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酒井高、クラブで残留争い経験「メンタル面で成長できたのが一番の収穫」

text by 編集部 photo by Shinya Tanaka

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酒井高徳【写真:田中伸弥】

 日本代表は28日、シリアとの親善試合およびロシアW杯アジア最終予選・イラク代表戦に向けて練習を開始した。

 酒井高徳は、所属するハンブルガーSVでシーズン途中からキャプテンを務めるなど濃密な時を過ごした。チームは降格の危機に瀕していたが、最終節で逆転勝利を収めて残留を果たした。同クラブはブンデスリーガで唯一、降格の経験がない。ドイツ屈指の名門を支え、来シーズンも1部で戦う権利を確保。涙を流しながら、掴んだ結果を喜んだ。

「できれば残留争いはしたくないのが本音」と打ち明けた酒井高だが、「辛い状態でも自分のパフォーマンスをなるべく下げずにプレーできたのは良かった」と話し、「メンタル面のところで成長できたかなというのが一番の収穫」と続けた。キャプテンを任されたことで「周りは悪くても自分は常に良くなきゃいけないとう感じでずっとやっていた」と、責任感を持って戦ったと振り返る。チームメイトが自信を持ってプレーできるよう気を配り続けてきた。

 ハリルジャパンでは左右のサイドバックやボランチで起用され、そのユーティリティ性は欠かせないものだ。そして、所属クラブでキャプテンを務めたことでリーダーとしての自覚も生まれたはずだ。代表チームでも先頭に立って味方を鼓舞したいところだ。

(取材:元川悦子、文・構成:編集部)

【了】

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