【U20】日本、16強敗退も導き出した「正解」。全ての日本代表で採用すべき「崩しの型」【西部の目】

30日、FIFA U-20W杯決勝トーナメント1回戦の試合が行われ、日本はベネズエラを相手に延長戦の末0-1で敗れた。ベスト16で大会から去ることになったが、今回の日本チームは世界大会に臨む際に日本代表がどう戦うべきかの指針を示していたように思える。その意味で、今大会は意義深いものとなったのではないだろうか。(文:西部謙司)

2017年05月31日(Wed)12時04分配信

シリーズ:西部の目
text by 西部謙司 photo Getty Images
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日本が崩せるようになった3要因

U-20日本代表のMF市丸瑞希
U-20日本代表のMF市丸瑞希。相手DFの動きをよく見ながらパスを出していた【写真:Getty Images】

 ベスト16で敗退したものの意義のある大会だったのではないか。

 A代表から育成年代まで、日本代表の問題点は引いている相手をどう崩すかだった。ボールポゼッションは高いが引かれると崩せず、CBとGKはほぼ全世代のウイークポイントなのでカウンターに弱い。負けパターンだけがやけにはっきりしていたのだが、今回のU-20は崩しができるので戦い方にようやく整合性がとれてきた。

 今大会で日本が崩せるようになった要因をまとめると、①ボールコントロール、②距離感、③相手を見る。この3点が良かった。

 具体例をいくつかあげたい。まず、前半に市丸のふわりとした浮き球のパスから岩崎がヘディングシュートを放ったシーン。中央右寄りでボールを持った市丸は右サイドへ展開するような体の向きから、中央の岩崎へパスを出しているのだが、岩崎をマークしていたDFがボールサイドへ一歩動くのを予測して、その背後へボールを蹴っている。このときペナルティーエリア内にはベネズエラのDFが3人、日本は岩崎しかいないが決定機を作れている。

 市丸はDFの動きをよく見ていて、スパッとFWへのクサビを何本か打ち込んでいた。相手の動きを見る、あるいは予測して、相手の守れない場所を意識してプレーできる選手が何人かいたのは今回のチームの強みだった。

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