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アーセナル、ヴェンゲル監督と2年の契約延長! 就任22シーズン目突入で長期政権継続へ

text by 編集部 photo by Getty Images

アーセン・ヴェンゲル
アーセナルとの契約を延長したアーセン・ヴェンゲル監督【写真:Getty Images】

 アーセナルは現地時間31日、アーセン・ヴェンゲル監督との契約を延長したことを発表した。ヴェンゲル監督との契約は今季限りまでだったが、今回の契約延長により2019年夏まで更新された。

 1995年から2年間に渡ってJリーグの名古屋グランパスを率い、就任初年度にクラブ史上初の主要タイトルとなる天皇杯優勝をもたらしたヴェンゲル監督は、1996年9月に名古屋を退任。翌月にアーセナルの監督に就任した。

 就任当初のプレミアリーグに外国人監督は少なく、当時は無名だったフランス人のヴェンゲル監督には懐疑的な見方も強かったが、就任1年後の1997/98シーズンにプレミアリーグを制覇。さらに同年にはFAカップも優勝し、リーグとFAカップの2冠を達成したプレミアリーグ史上初の外国人監督となった。

 2003/04シーズンにはイングランド史上2例目となる無敗優勝を遂げ、当時のチームは“インビンシブル”(=無敵の集団)と呼ばれた。

 しかし、このシーズンを最後にアーセナルはプレミアリーグ優勝はなく、その後はマンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、チェルシーといった国内のライバルが優勝回数を伸ばしていった。

 欧州最高峰の大会であるチャンピオンズリーグ(CL)には19シーズン連続で本大会に出場する一方、今季まで7シーズン連続でベスト16敗退となるなど近年は好成績を収められていない。

 さらに今季のプレミアリーグを5位で終えたことでCL連続出場記録も途絶え、ファンからは退任を望む声が高まっていった。

 それでも、ヴェンゲル監督の契約内最後の試合となったFAカップ決勝では同じロンドンに本拠地を置くチェルシーを下し、クラブ通算13度目の優勝をもたらした。

 クラブの公式サイトを通じ、ヴェンゲル監督は「私はこのクラブを愛している。未来を楽しみにし、楽観と興奮を抱いている。我々は強力なグループであり、多少の新戦力を加えればさらに成功することができるはずだ」と今後の仕事への意欲を述べている。

 今回の契約延長により、ヴェンゲル監督は就任から22シーズン目に突入し、アーセナルでの長期政権は継続することになる。

【了】

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