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ハリル監督、準備不足を憂慮。アウェイのW杯予選へ「最低2つの戦略用意」

text by 編集部 photo by Getty Images

ハリルホジッチ
日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督【写真:Getty Images】

 日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は6日、国際親善試合のシリア戦に向けた前日記者会見に臨んだ。

 翌週13日にロシアW杯アジア最終予選のイラク戦を控え、ハリルホジッチ監督は、「いろいろなオーガナイズを試す」とシリア戦を重要なシミュレーションと捉えている。ただ、今回はチーム全員の集合から準備期間が2日間しかなく、「時間が足りない。オートマティズム、息が合う時間が少ない」と不安も抱えている。

 シリアの特徴について「アグレッシブさとパワー」を挙げ、イラクを想定した戦い方にトライしていく。「イラク戦はどうなるか把握している。東京とはグラウンドが違う状況。そういったことも踏まえてディテールを突き詰めている」とハリルホジッチ監督は語り、「最低2つのストラテジーは用意しないといけない」とシリア戦を最終的な準備の場にするつもりだ。

「選手はしっかりやってくれている。良い雰囲気もある。ここが大事だぞと言っている。最後に勝利で終えることができれば。そしてこの試合(イラク戦)に勝てば8月、9月が違っった状況になる」

 イラク戦に勝てば、日本代表はW杯出場権をほぼ手中に収めることができる。それだけにトレーニングできる期間が短くとも、シリア戦を無駄にはできない。選手たちが指揮官の意図を十分に理解し、ピッチ上でプレーとして表現できるかがW杯予選の結果につながっていく。

(取材:植田路生、文・構成:編集部)

【了】

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