J2長崎、入場者数上乗せ問題の内実。前体制に代わり責任負った現体制、迅速な対応と調査

2017年07月28日(Fri)11時26分配信

text by 藤原裕久 photo Getty Images
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担当者の一存で算出されていた入場者数

 調査によれば、入場者数上乗せが行なわれた期間は、2015シーズンから今季第6節までの足かけ3年。その間に行なわれたホームゲーム全46試合中、資料が見つからずに上乗せの有無が確認できなかった2016シーズンのJ2第2節を除く45試合で、過大に入場者数の申告がされたという。

 上乗せされた人数は45試合で合計24,233人。上乗せの最小は2016シーズンJ2第37節(10月23日、レノファ山口戦)の81人、最大は2015シーズンJ2第21節(7月4日、大宮アルディージャ戦)の1,400人である。この期間内に入場者の算出を行なっていた担当者は1名で、この人物の担当した期間が、そのまま上乗せが行なわれた期間であること、追調査でも2013・2014シーズンは不正がなかったことが証明されたことから、上乗せはこの担当者によって行なわれていたことが判明した。

 クラブによるヒアリングに対し、担当者は「入場者の定義や、集計の仕方を十分に理解していなかった。勘違いしていた」として意図的に上乗せを行なったことを否定。本来は入場者に含まれない運営関連スタッフや、入場券を持たない無料観客などを誤って入場者に加えていたと回答したという。

 V・ファーレンはJ参入以来、原則として運営を委託された業者が入場口からの来場者数を集計してクラブ担当者に報告、これに別のクラブスタッフが報告する「入場口以外から来場した車椅子観戦者およびその付添人、VIP来場者」の数を合計して入場者数を発表してきた。この一連のやりとりはインカムを通じても行なわれていたのだが、チェック体制などがほとんどなく、担当者の一存で算出されてことは間違いないようだ。

 この担当者は、会社や上司から上乗せの指示や圧力などについても「無かった」と答えており、あくまで「入場者算定ルールや算定方法の認識不足」が原因の個人的な間違いであったと説明したという。

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