サガン鳥栖、右肩上がりのスポンサー収入。2つの分岐点、現社長就任とCygames社との契約

2017年08月02日(Wed)11時56分配信

text by 藤江直人 photo Getty Images
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サガン鳥栖とCygames社の接点はどこに

サガン鳥栖運営会社の社長を務める竹原稔氏
サガン鳥栖運営会社の社長を務める竹原稔氏【写真:Getty Images】

 竹原社長は兵庫県伊丹市の出身で、現在は56歳。大阪・北陽高校ではサッカー部に所属し、インターハイを制した経験ももつ。その後に佐賀県へ移り、36歳になる年の1996年に株式会社ナチュラルライフを設立。九州だけでなく北陸、関西、そして関東で「らいふ薬局」を展開している。

 見知らぬ土地で裸一貫の状況から事業を立ち上げ、佐賀県から各地へ展開していくには計り知れないほど多くの苦労を強いられたはずだ。タフな軌跡はサガンの社長業にも反映され、「竹原さんのお金の集め方はすごい」と感心するJクラブの実行委員(代表取締役)も少なくない。

「実は大学を卒業していなくて。頭が悪くてダメ組で、中退してしまったので。Jリーグでは珍しい、高卒の社長になりますね」

 苦笑いしながら謙遜する竹原社長が「一社だけではできませんけれども、それでも大きかったですね」と振り返るのが2015年7月、スマートフォンゲーム大手『株式会社Cygames(サイゲームス)』と結んだスポンサー契約だ。これが2つ目のターニングポイントとなる。

 2011年5月に設立されたCygames社は資本・業務提携先であるDeNAの『Mobage(モバゲー)』へ『神撃のバハムート』『グランブルーファンタジー』などの人気アプリを開発・供給。昨年6月にリリースされた『Shadowverse(シャドウバース)』は、いまでは世界150ヶ国以上でサービスが展開されている。

 昨年末には約133億円もの当期純利益を計上した急成長企業は、実は東京都渋谷区を本社としている。サガンとの接点はどこにあったのか。Cygames社の渡邊耕一・代表取締役社長が佐賀県伊万里市の出身であることが縁になったと、竹原社長が説明してくれたことがある。

「毎年帰省されるたびに『佐賀に元気がない』と感じられていたようなので。実際、佐賀県のなかでも、もっと小さな田舎へ行くとさらに元気がなくなるような状況でしたからね。その意味では、何とか佐賀を元気にできるものはないかと。

 サガン鳥栖というサッカークラブを通じてならば、いろいろな意味で子どもたちにも夢を与えられるのではないかと考えられて、お付き合いを始めさせていただきました」

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