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パチューカ本田、定位置のライバルは? 最適なポジションは? 都並氏が語る活躍の条件

シリーズ:FChan TV text by 浜川絵理 photo by Getty Images

都並敏史
かつて“狂気のサイドバック”として活躍した都並敏史氏【写真:Getty Images】

 フットボールチャンネルの次世代サッカー情報番組『F.Chan TV』。第57回では、都並敏史氏をゲストに日本代表MF本田圭佑が電撃移籍したメキシコのパチューカを特集した。

 本田圭佑が加入したパチューカは、メキシコ屈指の強豪クラブ。しかし、昨シーズンは得点力不足が問題視されており、本田圭佑にはゴールを決めて結果を出すことが求められるとのこと。

 さらに都並氏によると、メキシコは「パスワークにうるさい国」。都並氏は「ゲームメイクとか、そういうチャンス作りは質の高いものを見せないと評価されない」と述べ、本田にはゴールに加えチャンスメイクでも活躍することが求められることを指摘した。

 また、新天地へ移りより結果が求められる今、起用されるポジションも重要なポイントとなってくるだろう。都並氏は、本田圭佑について「FWの下で、中盤の中央にいる選手」としてプレーしている時に最も“活きる”と語る。

「4-3-3(パチューカの基本フォーメーション)だったら中盤が3人、前線が3人でポジションを取ると、三角形が上手く作れるようになってくるんですね。その三角形の中心で一番ボールに触れるポジション。これが一番本田選手の適正にあってると思います。加えて、ゴールにも近い場所ですから、シュートとゴールを決められる。このポジションをもらえれば、僕は大活躍するんじゃないかなと思います」

 一方で、本田圭佑の定位置争いをする選手については「昨シーズンは4-3-3の右のインテリオールにグズマンという選手がプレーしていた」とし、「ここが一番狙いどころだと思う。だから、僕はそこで起用されたら大活躍すると思っている」と太鼓判を押した。

 今回の本田圭佑のパチューカへの移籍について都並氏は「良い選択をしてくれた」と述べる。「『この部分がメキシコサッカーの強さなんだ、日本に足りないところなんだ』というものを整理して(日本代表に)持って帰ってきてくれると思う」と、本田圭佑が日本代表へと還元するものにも期待を膨らませた。

 ロシアW杯は、彼の日本代表としてのキャリアで最後の大会になるかもしれない。メキシコのリーガMXという厳しいリーグで戦うことは、本田自身のレベルアップにも繋がると同時に「ロシアW杯での日本の強さに直結する」と都並敏史氏。パチューカは厳しい環境であることを認めつつも、「本田なら出来る」と都並氏は本田圭佑のさらなる躍進を確信しているようだった。

(文:浜川絵理)


※都並敏史氏出演の『F.Chan TV』は以下にてご覧いただけます。

【了】

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