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ネイマールも加入、PSGが進める変革。実力者たちの人員整理、ムバッペ獲得の現実味は?

text by 小川由紀子 photo by Getty Images

デビュー戦は左サイドで出場。組み合わせはどうなる?

カバーニ
エメリ監督はカバーニ(左)とネイマール(右)をどのように組み合わせていくのだろうか【写真:Getty Images】

 クラブ側の目論見どおり、チアゴ・シウバやマルキーニョス、ダニ・アウベス、チアゴ・モッタ(イタリア代表だがブラジル人)らブラジル軍団との呼吸も合っているから、チームへの順応も問題なさそうだ。

 デビューを迎えてメディアでも話題になっているのが、ネイマールのポジションについて。

 ギャンガン戦は予想どおり左サイドでのスタートだった。しかしもともと広く動き回るタイプの選手だ。そしてコンビを組むカバーニは、センターフォワードのポジションを好む。ただそれは、彼の発言やプレーから推察する限り、「ボックス内のゴールに近いところから的を狙うのが得意なので真ん中に張っていたい」ということであって、ポストプレーを担う純粋なセンターフォワードというタイプとは違う。

 むしろ献身的なカバーニは守備貢献やセットアップにまわる動きも多く、前任者のブラン、そして現在のエメリと、指揮官たちもカバーニのプレースタイルを高く評価している。よって0トップ気味になっていくのが現実的な方向性という気がする。

 右サイドには、この試合ではディ・マリアが入った。PSG加入後について言うなら、彼はとんでもない神がかり的なプレーを見せることもあれば、透明人間になることもあり、その差が人並み以上に大きい選手であるから、ルーカスがいることは心強い。

 ルーカスは縦の突破に関しては、スタジアム中をドッと沸かせる痛快なプレーを見せるが、いかんせんその後のフィニッシュに(めったに)結びつかないので、そこへネイマールのような相棒がいれば、ルーカスの花道プレーが結果につながるチャンスも増えるだろう。

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