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岡崎慎司、得点力向上の要因。すでにプレミアで3ゴール。ストライカーとして見出した光明

text by Kozo Matsuzawa / 松澤浩三 photo by Getty Images

「積極的にエリア内に入ってほしい」。監督からの伝達

レスターのシェイクスピア監督。岡崎にはこれまで以上に高い位置でプレーするよう伝えたという
レスターのシェイクスピア監督。岡崎にはこれまで以上に高い位置でプレーするよう伝えたという【写真:Getty Images】

 ブライトン戦後の会見で、筆者はシェイクスピア監督に「なぜシンジが得点できるようになったのか?」と聞いてみると、以下のようなシンプルな回答がきた。

「シンジには、積極的にペナルティーエリア内に入ってほしいと話をしてある」

 そう、これまで以上に高い位置でプレーするように伝えたというのである。これについては岡崎自身も、「やることは変わっていない」と前置きしたうえで、

「ただ遅れて守備することが多い。位置を前に取っているというか、ボランチに行かせるようにしている。僕がそこまでいく必要ないって保ち続けるというか。それでもう間に合わなかったら自分がいけばいい、という感じで遅れて守備する感覚。時と場合によるんですけど、いけるときはそうやってもいいかな、と。

 前は必死に戻って必死に上がってやっていたが、いまは我慢して真ん中にいたりとか。点を取れているから交代しないからやっている部分はあるんですけど」 と説明。

 さらにリバプール戦後には、「今までなら受けて、考えてパスを出してという感じだったのを、パスを出した流れで抜けていったりとか。ボールを蹴る流れで先に走りだしたりとか。感覚で動いていくというのを、よりタイミングを(早めている)。

『こういう時はこう抜けた方がいい』とか。今までは『出ないだろうなぁ』とか『出たらしんどいな』とか。それよりも、今は45分だろうが60分だろうが、代えられるつもりでやっているところもある」と気持ちの変化にも触れ、これまでとの意識の違いを明かした。

「先発でも途中からでも変わらない意識でやりたい。例えば次戦で先発を外れて途中出場になっても、今日1点取っているので、絶対途中から出場するという考えでいける。

 だったら10分だろうが、20分であろうが、決定機で点を取る(意識を持っている)というか。90分間ずっとやりたい、というところでもなくなってきていると思うし。もちろんやりたいが、この立場だったり、ストライカーが多い中ではなかなか難しい」

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