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アルゼンチン、痛すぎるドロー。W杯出場圏外転落で最終節へ

text by 編集部 photo by Getty Images

リオネル・メッシ
メッシが何度もチャンスをつくったが…【写真:Getty Images】

 現地時間5日にロシア・ワールドカップ(W杯)南米予選第17節が行われた。アルゼンチンはペルーと対戦して0-0と引き分け、本大会出場圏外となる6位に転落している。

 第16節終了時点でプレーオフにまわる5位に位置しているアルゼンチンは、ホームで同勝ち点の4位ペルーと対戦。引き分け以下ではより厳しい状況になる可能性が高いため、立ち上がりからアグレッシブに入る。

 だが、ペルーとしても想定の範囲内。完全に引いてスペースを消すことを最優先にしてアルゼンチンの攻撃をはね返した。

 それでも主導権を握るアルゼンチンは14分、CKでデザインプレー発動。マイナスのグラウンダーのボールにメッシが合わせたが、DFに当たって枠を外れる。ディ・マリアにも決定機があったが、枠を大きく外してしまった。

 ペルーは34分、左サイドからのクロスにファルファンが合わせるビッグチャンスがあったが、シュートが枠の外。少ないチャンスでアルゼンチンをヒヤリとさせた。

 その後、アルゼンチンはメッシが惜しいミドルシュートを放つ場面があったものの得点には至らず。0-0で折り返す。

 後半はアルゼンチンが力強いスタートを切る。開始直後、メッシのパスを受けたベネデットのシュートはGKの体に当たり、はね返ったところをメッシが右足で狙った。しかし、これはポストに嫌われる。47分にはビグリアのミドルシュートが枠をとらえたが、GKに止められた。

 57分にはメッシのスルーパスをフリーで受けたアレハンドロ・ゴメスが決定的なシーンを迎えるも、シュートはGKに阻まれてしまう。61分にもメッシがチャンスを演出。ドリブルで3人をかわしてペナルティエリア左から折り返すが、後半から出場したリゴーニのシュートは相手に当たって枠の外へ。

 チャンスを逃し続けたアルゼンチンは、64分にアクシデントが発生。途中交代で入ったばかりのガゴがボールを蹴った際に足を痛めた。ピッチの外で治療を受けて一度は戻ったものの、プレー続行は不可能で66分にエンソ・ペレスを投入。怪我で交代枠を使い切り、ディバラもイカルディも起用できないことが決まった。

 それでもゴールが必要なアルゼンチンは必死に攻めるが、ペルーの守備を最後まで打ち破れず、0-0のまま試合終了。痛恨の引き分けに終わった。アルゼンチンは最終節が高地エクアドルでのアウェイゲーム。11大会連続16回のW杯出場出場を誇る強国は、本当に予選で姿を消すことになるのだろうか。

 他会場では、アルゼンチンと勝ち点1差の6位だったチリがエクアドルに2-1で勝利して3位に浮上。コロンビア対パラグアイは、2-1でアウェイのパラグアイが勝利を収めた。

 W杯南米予選最終節の対戦カードは以下のとおり。

▽10/10(日本時間10/11)
ブラジルvsチリ
エクアドルvsアルゼンチン
ペルーvsコロンビア
ウルグアイvsボリビア
パラグアイvsベネズエラ

【了】

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