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日本代表 7年前

【U17W杯プレビュー】日本、GS最終戦は「プランB」を探す試金石。「流れ」を支配するチームに進化できるか

text by 舩木渉 photo by Getty Images

フランス戦から先発メンバー9人変更へ

U-17日本代表
U-17日本代表のニューカレドニア戦予想先発メンバー(黄色は前の試合からの変更)

 13日の練習を見ている限りでは、GKに初招集の梅田透吾(清水ユース)、DFは右から池髙暢希(浦和ユース)、馬場晴也(東京Vユース)、監物拓歩(清水ユース)、鈴木冬一(C大阪U-18)、ダブルボランチに山﨑大地(広島ユース)と福岡慎平(京都U-18)、右サイドに中村敬斗(三菱養和SCユース)、左サイドに椿直起(横浜FMユース)、FWに山田寛人(C大阪U-18)と棚橋尭士(横浜FMユース)という11人が先発でピッチに立つことになりそうだ。

 これまで全く出番のなかった選手は4人(梅田、監物、山﨑、棚橋)。GKが3人いることを考えれば、フランス戦からフィールドプレーヤー8人とGKを合わせた9人のスタメン変更というのは、チームの全てが変わったと言っても過言ではない。

 その中で誰が輝くのか。これまでサブになることが多かった選手たちに話を聞くと、一様に「悔しい」と口をそろえる。非常に雰囲気のいいチームで、一体感も際立つが、個人と対話を重ねると試合に関われていないことへの悔しさをそれぞれ持っていることがわかる。いい意味で競争が成り立っていると言えるだろう。

 フランス戦は終盤からの途中出場だった椿は「今までやってきたことがあの試合(フランス戦)で出せなかったのが一番大きくて、映像を見ても当たり前にできていたことが、あの舞台で出せないというのが課題だった」と話す。

 そんな彼は、チームに数少ないドリブラーである。試合の「流れ」を変える「プランB」になりうる選手だが、フランス戦は時間が短かったこともあり、持ち味を生かしきれなかった。それだけにニューカレドニア戦にかける思いは強い。
 
「僕の特徴はドリブルだと思うし、もちろんドリブルにこだわりはある。海外の選手とやると通用する部分と通用しない部分がハッキリしてくる。フランス戦では自分の特徴を出せず、いい刺激になった。明日の試合はその経験も踏まえて自分の特徴を出せたらと思います」

 武器であるドリブルをしっかりと見せ、世界の舞台で輝けるところを証明すれば、今後のチームに取っても椿の存在価値はより大きなものになる。一度W杯のピッチを経験した背番号20は「楽しんで、自分のプレーを見てもらうようなイメージでプレーできればいいなと思います」と、勝負の一戦を前にリラックスしていた。

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