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降格危機のJ1大宮が監督交代。鹿島を2冠に導いた石井正忠氏に命運託す

text by 編集部 photo by Getty Images

石井正忠
大宮アルディージャ新監督に就任する石井正忠氏【写真:Getty Images for DAZN】

 J1の大宮アルディージャは5日、トップチームの伊藤彰監督の解任および石井正忠氏の新監督就任を発表した。また、松本大樹強化本部長の解任と、スカウトを担当していた西脇徹也氏の強化本部長就任も発表されている。

 今季のJ1で苦しい戦いが続いてきた大宮は、残り3試合となった現時点で降格圏の17位。残留ライン上の15位ヴァンフォーレ甲府と4ポイント差という厳しい状況で、監督交代に踏み切った。

 伊藤監督は今年5月、リーグ戦10試合を終えた時点で解任された渋谷洋樹前監督の後任としてコーチから昇格。最下位に沈んでいたチームの立て直しを託されたが、状況を劇的に改善することはできなかった。

「5月末の監督就任から約5か月が経過し、いまだにJ2降格圏にいることに、そして3試合を残してクラブを去ることに、本当に申し訳ない気持ちです。ファン・サポーターの方々をはじめとした、クラブに関わる多くの方々の期待に応える結果を出せなかったのは、私の力不足です」と伊藤監督はクラブ公式サイトでコメントを述べている。

 後任となる石井新監督は、2015年7月に鹿島アントラーズ監督に就任。2016年にJ1優勝・天皇杯優勝の2冠とクラブ・ワールドカップ準優勝などの好成績を残したが、今季リーグ序盤の成績不振やAFCチャンピオンズリーグ敗退により5月末に解任された。

 石井新監督は7日午後に就任会見を予定している。ベガルタ仙台、甲府、川崎フロンターレと対戦する今季の残り3試合で、大宮を残留へ導くことができるだろうか。

【了】

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