日本代表の吉田麻也【写真:Getty Images】
フランスのリールで現地時間10日に日本代表対ブラジル代表の国際親善試合が行われ、ブラジルが3-1の勝利を収めた。
ブラジルは前半のうちにネイマールのPKなどで3点を奪取。日本はブラジルがペースダウンした後半に槙野智章のゴールで1点を返したが、王国からの初勝利を挙げることは今回もできなかった。
槙野の得点を別とすれば、日本代表が最も決定的な形でブラジルのゴールを脅かしたのは前半30分のプレーだった。原口元気が倒されてペナルティーエリア手前左側で獲得したFKから、吉田麻也が放ったシュートは惜しくもゴールポストを叩いた。
日本代表の試合では、2013年のグアテマラ戦で遠藤保仁が決めて以来、直接FKからのゴールが決まっていない。スペシャリストの不在が問題視されており、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督も先月、「現在の日本には以前のようにキッカーがいない。たとえばナカムラ(中村俊輔)のようなキッカーだ」と新たなキッカーの台頭を待望する言葉を発していた。
本田圭佑らが不在の今回、直接ゴールを狙える場面からのFKでシュートを狙ったのは吉田だった。所属するサウサンプトンでも今季プレミアリーグ開幕戦でFKから惜しいシュートを放った場面があったが、今後の日本代表でキッカーを務める可能性もあるのだろうか。
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