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中国協会、リッピ監督の「2030年W杯開催地に立候補」発言を即座に否定

text by 編集部 photo by Getty Images

習近平
FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長(左)との会談に臨む習近平国家主席(右)【写真:Getty Images】

 中国代表のマルチェロ・リッピ監督が「中国サッカー協会(CFA)が2030年のW杯開催地に立候補するつもりであることを言っておきたい」と発言したことを受け、CFAが公式見解を表明した。英紙『デイリー・メール』などが報じた。

 リッピ監督は14日に行われたコロンビアとの親善試合(0-4で敗戦)の後、地元紙『成都商報』に対して上のような発言をしたとされている。

 しかし、CFAは報道が出てすぐに「我々はCFAがどのW杯開催地に立候補するかについて話していないことを繰り返し強調する。この種の情報は公式に認められたものではなく、メディアによる解釈である」と、2030年のW杯開催地への立候補を否定した。

 中国では習近平国家主席の指導の下、国を挙げてサッカーの強化が推し進められているのは周知の通り。その集大成として、2030年か2034年のW杯招致に動くのではないかと報じられてきた。今年6月には習近平国家主席とFIFAのジャンニ・インファンティーノ会長が北京で会談し、近い将来のW杯開催地への立候補は現実的なものと見られている。

 2030年のW杯招致に向けての動きとしては、すでに南米でアルゼンチンとウルグアイ、パラグアイが3ヶ国共催で立候補する意思を表明している。またアジアでは韓国が日本、中国、北朝鮮との4ヶ国共催という壮大なプランを持ち出してきたが、実現性は低く具体的なものには発展していない。

 中国は2022年のW杯がカタール開催に決まったことで、2026年大会開催地への立候補を諦めた背景がある。また中国の不動産大手ワンダグループがFIFAと2030年までスポンサー契約を結んでいることも、同年のW杯招致に関係しているのではないかと憶測を呼んでいる。

【了】

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