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香川真司 6年前

絶不調ドルト。香川が強調する「2つの最終決戦」の重要性。スパーズ相手に問われる真価

香川真司の所属するボルシア・ドルトムントは21日、チャンピオンズリーググループステージ第5節でトッテナムと対戦する。リーグ戦3連敗中と不振に陥るチームにとってこの試合は復調のきっかけにしたい重要な一戦となりそうだ。香川は結果を残し、チームに自信をもたらすことができるのだろうか。(取材・文:本田千尋【ドイツ】)

text by 本田千尋 photo by Getty Images

指揮官の運命分ける2試合。まずはCLトッテナム戦

ペーター・ボス
指揮官にとってスパーズ戦は重要な一戦に【写真:Getty Images】

 “最終局面”に突入か。11月20日付の『ビルト』紙は、次のような見出しの記事を掲載した。

「ボスにとって2つの最終決戦」

 17日、VfBシュトゥットガルトに1-2で敗れたボルシア・ドルトムント。公式戦ここ8試合の成績はわずか1勝で、勝ち星を挙げた唯一の試合は10月24日のDFBポカール2回戦。相手は3部所属の1.FCマクデブルクである。

 同紙によれば、ぺーター・ボス監督の去就は、今週行われる2つの公式戦次第。21日の対トッテナム・ホットスパー戦と25日の対FCシャルケ04戦を、「なんとかやり遂げられなければ」、その首はすげ替えられるのだという。特に“レヴィア・ダービー”の結果が敗北となれば、解任は必至。後任は同じくオランダ人のヴェルト・ファン・マルバイクとのことだ。

 記事の真偽の程はともかく、BVBの現状が、抜き差しならない事態であることは間違いない。第12節を終えて、ブンデスリーガでの順位はヨーロッパリーグ圏内の5位に転落。次節の「ダービー」でシャルケに敗れると、他会場の結果次第ではEL圏内からもずり落ちてしまう。

 シュトゥットガルト戦の後で、香川真司も「2つの最終決戦」の重要性を強調した。

「ホームで何が何でも勝たないと、ある意味このダービーで負けたら、本当に、より厳しくなると思っているんで、それぐらいの厳しさをチームに落とし込みながら、まずはトッテナム戦、その勝ちはより僕たちに大きな自信をもたらしてくれるんで、やるしかないと思っているんで、しっかりと切り替えて、頑張りたいと思います」

 シャルケ戦の前に、まずはチャンピオンズリーグの「トッテナム戦」だ。現在グループHでドルトムントは勝ち点2の3位。ここから2連勝すれば、レアル・マドリードの結果次第だが、理論上は決勝トーナメント進出が可能である。

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