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日本代表 6年前

【識者の眼】ロシアW杯で日本代表に活路はあるか? グループリーグH組コロンビア・セネガル・ポーランドを徹底分析、見えた戦い方

text by 河治良幸 photo by Getty Images

個の強さあるセネガル。日本が苦手なアフリカ勢

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セネガル代表のFWサディオ・マネ【写真:Getty Images】

 セネガルはハリルホジッチ監督も強調するように身体能力がアフリカ勢の中でも高く“デュエル”(1対1)が問われる試合になる。ただ、個が正面衝突する場面が多くなるほどセネガルに有利な状況となるため、組織の連係を維持しながら局面で負けないようにしていく必要がある。

 母国の英雄であるアリウ・シセ監督が率いるセネガルは1人ひとりの強さや速さは目を見張るものの、全体のコンパクトさには欠けるところがあるため、裏を狙うだけでなく、サイドチェンジの直後に生じるスペースなど守備の間もうまく使いながらチャンスの起点を作っていきたいところだ。

 前線には強さのあるディアフラ・サコ(ウェスト・ハム)が構え、右サイドからサディオ・マネ(リバプール)が鋭くゴールを狙う。非常に強力だが変化を付けてくる攻撃は多くないため、それぞれの特徴をしっかり頭に入れながら対応していきたい。

 ただ、アフリカ勢との対戦ではどうしても最初の10分で慣れずに後手を踏んでしまう傾向がある。その意味でも事前のテストマッチで“仮想セネガル”に相当する国と戦っておくことはコロンビアとポーランド以上に大事になってくる。

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