フットボールチャンネル編集部が提言する日本代表の中国戦スタメン。
日本代表は12日、E-1選手権第2戦で中国代表と対戦する。
9日の北朝鮮代表戦ではボールを支配しながらも効果的な攻撃を繰り出せなかったハリルジャパン。アディショナルタイムになってようやく2度のチャンスを作り、井手口陽介の劇的な決勝ゴールで勝利した。
中国戦は北朝鮮戦から中2日。過密日程となっていること、今大会は国内組をテストする意味合いが強いことを考えれば、ある程度メンバーを入れ替えることが望ましいと思われるが、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督はどのようなスターティングイレブンを選ぶだろうか。
北朝鮮戦同様、システムは4-2-3-1を採用してはどうか。中国戦でも日本のボール支配率は高くなる展開が予想されるため、好守に前へ重心を置ける布陣が適していると考えられる。
GKには権田修一を推す。久々の日本代表復帰となったが、リーグ終盤のパフォーマンスからすれば、今回出場機会を得ても不思議ではない。ハリルジャパンに継続的に名を連ねている東口順昭は第3戦の韓国戦で起用してはどうか。
DFラインは左から山本脩斗、昌子源、三浦弦太、初瀬亮を。北朝鮮戦では4バックの面々が不安定なパフォーマンスを見せていた。すでに常連メンバーとなっている昌子を軸に新しい3人の起用を推薦したい。
32歳で日本代表初招集となった山本は、180cmと貴重な長身の左SB。鹿島では安定感を見せており、代表経験こそ乏しいものの堅実なプレーが期待できる。左SBと左CBは鹿島、右CBと右SBはG大阪と、各クラブのユニットを起用することで、連係面の不安も少なくなるのではないか。植田直通については韓国戦でチャンスを与えてほしいところだ。
ダブルボランチには井手口陽介と三竿健斗、トップ下には大島僚太と、中盤はリオ五輪世代の3人でどうだろうか。CBもこなせる三竿は守備力のある選手だが、ヴェルディのアカデミー出身者らしくボール扱いにも長けている。鹿島でレギュラーを奪取したその実力をA代表の舞台でも発揮できるか。
ボールポゼッション率が高まる展開になれば、大島の持ち味が発揮される可能性が高まる。ボールを持つ展開のなかで何ができるかという点はハリルジャパンの課題であり、その意味で大島には大いに期待したい。井手口、三竿、大島の組み合わせであれば、三竿をアンカーにした逆三角形の中盤にもスムーズに変更できるはずだ。
左ウイングには土居聖真、右ウイングには伊東純也を。9日の中国-韓国戦を見る限り、中国はボールと反対サイドにいるSBのマークがルーズになっていた。土居にはそのスキをついたオフザボールの動きを期待したい。伊東純也は北朝鮮戦で途中出場すると攻撃の停滞感を払拭してみせた。次はスタートから出場してどれだけ効果的な働きができるかをテストすべきだろう。
そして1トップには川又堅碁を推薦したい。北朝鮮戦では途中出場し、前線で起点になりつつシュートシーンにも積極的に絡むなど、日本の攻撃を活性化。今大会は追加招集であったが、一気にCF争いで序列を上げる可能性も出てきた。残り2試合で好パフォーマンスを披露すれば、逆転のロシア行きが一層現実味を帯びてくる。
ロシアW杯に向けて個々のテストという意味合いが強い今大会であるが、チームコンセプトのなかで結果を残せてこそ、それぞれの評価は高まる。残り2試合で爪痕を残すのは誰だろうか。
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