手痛い大島の負傷。ハリル方式色濃く、W杯メンバー争い激化。だが+αは見つからず【西部の目】

12日のE-1選手権第2戦で中国を相手に2-1と勝利を収めた日本代表。第1戦の北朝鮮戦よりもヴァイッド・ハリルホジッチ監督の目指すスタイルが色濃く出た試合となった。試合後には指揮官が「A代表に入る候補が何人か出てきた」と語り、W杯メンバー争いは激しくなったと言える。しかし「新しい何か」を発見するまでにはいたらず。その意味で大島僚太の負傷は手痛いものとなった。(取材・文:西部謙司)

2017年12月13日(Wed)10時19分配信

シリーズ:西部の目
text by 西部謙司 photo Getty Images
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鮮明になったハリルホジッチ仕様

日本代表を率いるヴァイッド・ハリルホジッチ監督
日本代表を率いるヴァイッド・ハリルホジッチ監督【写真:Getty Images】

【E-1 日本2-1中国】

 ハリルホジッチ仕様なのかJリーグ仕様なのか、中途半端だった北朝鮮戦に比べると中国戦はハリルホジッチ色が濃くなっていた。

 相手のディフェンスライン裏のスペースがなくなる前に仕掛けていくのが、ハリルホジッチ監督の基本方針だ。直接裏、またはワンクッション入れて裏。ラインがペナルティーエリアまで下がってしまったら、逆サイドへの長いパスから斜めの飛び出しを狙う。逆サイドへのパスはあまりなかったが、縦へ速く仕掛けていく攻撃は随所に見られた。

 この現在のスタイルでフィットするかどうかが試される中、小林悠が球際の強さと機動力で貢献したのは収穫だった。

「フィジカルの問題で招集していなかったが、今はアグレッシブに動けている。サイドもセンターもできてフィジカルコンタクトに強くなった」(ハリルホッジッチ監督)

 伊東純也も緒戦に続いて縦への突破力を発揮した。「A代表に入る候補が何人か出てきた」と監督が話したうちの1人だろう。

「クラブからの良い習慣と悪い習慣が持ち込まれていた」(ハリルホジッチ監督)

 土居聖真はいくつかの「良い習慣」を見せたと思う。44分、小林に合わせたクロスボールにはセンスの良さが表れていた。中国DFがゴール方向へ戻ったことで空く手前のスペースを狙い、小林もそこへ飛び込んでいた。また、繊細なタッチやワンツーでリズムを作っていた。監督好みではないかもしれないがJリーグの良い部分だと思う。

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