本田圭佑、パチューカで過ごした充実の半年間。3度目のW杯出場へ…何が求められるのか?

今年7月にメキシコのパチューカに加入した本田圭佑は、移籍当初こそ順応に時間を要したものの、徐々に周囲の信頼を確固たるものにしていき、半年間でチームに欠かせない存在となった。日本代表での立場は安泰ではないが、来年6月に自身3度目のW杯出場を無事迎えることができるだろうか。そのために必要なこととは何だろうか。(取材・文:河治良幸)

2017年12月26日(Tue)10時00分配信

text by 河治良幸 photo Getty Images
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タイトル逃すも“ゴラッソ”で示した確かな存在感

本田圭佑
本田圭佑がパチューカに加入して半年。すでにチーム内で欠かせない存在になっている【写真:Getty Images】

 現地時間21日にメキシコのグアダルーペでコパMX(メキシコカップ)の決勝が行われ、本田圭佑を擁するパチューカはモンテレイと対戦した。拮抗した試合となったが、後半の早い時間にモンテレイがドルラン・パボンのスルーパスにアルビル・ウルタードが抜け出す形で先制。そこからタイトな守備ブロックでパチューカに流れからほとんど決定機を許さず勝利した。フル出場の本田も直接FKのチャンスに決められないなど、チームを優勝に導くことはできなかった。

 モンテレイはリーガMX2017/18前期リーグを首位で終えたが、“リギージャ”と呼ばれるプレーオフの決勝で同じモンテレイをホームタウンとするティグレスとのダービーに敗れ、惜しくも優勝を逃した。リーグ13位で“リギージャ”進出を逃したパチューカもコパMXでは7試合で15得点1失点と盤石の戦いぶりで勝ち上がってきたが、最後は地力の差が出たと言えるかもしれない。

 半年前の7月に加入した本田については、ここまで良いシーズンと送ってきたと評価できる。当初は右ふくらはぎに違和感をかかえ、高地の環境に適応に時間を要するなど、ディエゴ・アロンソ監督も慎重にデビュー時期を見極めなければいけなかった。

 しかし、リーグ第6節のベラクルス戦で途中出場ながらカウンターからの左足シュートで衝撃的なゴールを決めると、前線の複数ポジションで起用されながら着実に信頼を高め、レギュラー定着につなげた。
 
「ノルマっていう意味では果たした部分は多いですよね。W杯出場もそうだし、クラブW杯も3位で、パチューカのレベルのノルマで考えたらノルマを達成したかな。カップ戦も優勝できなかったですけど、決勝まで行けた。でもやっぱりもっと勝ちたいと思ってしまう」

 12日24日に帰国した本田は、その日の午後に自身がプロデュースする「SOLTILO FAMILIA SOCCER SCHOOL」とANAの協賛で行われたメキシコ大地震のチャリティイベントに参加した。

「子どもたちはやっぱり純粋にサッカーが好きなんだなっていうのは感じますね。プロになるとそれを忘れてしまうので。純粋な時の気持ちっていうのを思い出させてくれる、僕にとって非常に貴重な機会」

 そう語る本田はこの半年間で何らかのタイトルを獲得することを目標に設定していたという。その意味でもコパMXでチームを優勝に導けなかったことは残念な結果であったようだ。

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