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酒井宏樹と川島永嗣はスタメン定着で奮闘。PSGが独走のリーグ1、後半戦3つの見どころ

text by 小川由紀子 photo by Getty Images

レギュラーとしてプレーしそうな川島

メスのGK川島永嗣
メスのGK川島永嗣【写真:Getty Images】

【見どころ3】
メスの残留なるか?

 開幕から5連敗で、序盤から最下位を定位置になっているメス。前半戦終了時点で、残留圏内17位のトゥールーズとの間には勝ち点差が8ある。昨季もメスは、前半戦を降格圏内の18位で終えたが、後半奮起して最終的には14位で終えた。

 その、終盤の降格の危機もあった大事な時期に登板して残留に貢献したGK川島永嗣は、今季は昨年第1GKだったトマ・ディディヨンと交互に出場し、12月のラスト2戦で2連勝、年明け後の初戦であるフランス杯(9回戦、ラウンド64)にも勝利、そしてリーグアンの後半戦初戦(対ディジョン戦)もドローと、年末から無敗をキープしている。19節のストラスブール戦では3-0とクリーンシートも実現した。

 ディディヨンが椎間板ヘルニアの手術でしばらくプレーから遠ざかることもあり、後半戦は前半のような2、3試合ごとにGKが替わる不安定さは解消され、川島がレギュラーGKとしてプレーすることになる。勝ち点差は厳しいが、残留は決して不可能ではない。彼らがどこまで挽回するかは見ものだ。

 後半戦の初戦では、マルセイユの酒井宏樹もメスの川島永嗣も先発フル出場。マルセイユはレンヌに敵地で0-3の快勝。メスもアウェイで、ディションに1-1で引き分けた。半年後にW杯を控えた大事な時期、日本代表のレギュラーである酒井と川島がコンスタントに試合出場を果たしているのは朗報だ。

 両チームとも、この後半戦にかかっているものは大きいだけに、その一員として奮闘する彼らのコンディションやパフォーマンスもきっと、良い方向に上がっていってくれることだろう。

(取材・文:小川由紀子)

【了】

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