コウチーニョがバルサ移籍で貫いた「信念」。冬にリバプールを去った本当の理由

2018年01月20日(Sat)10時40分配信

text by Kozo Matsuzawa / 松澤浩三 photo Getty Images
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コウチーニョがバルサ移籍を決断した理由

コウチーニョ
コウチーニョはリバプール時代に好連携を築いていたルイス・スアレスとバルセロナで再会する【写真:Getty Images】

 また今回の移籍は、夏の時点で決まっていたシナリオだったともいえる。いや、実際には今冬の移籍ではなくシーズン終了後の夏にスペインに向かうはずだというのが大方の識者(そしてファン)の予想だった。

 地元紙『リバプール・エコー』の番記者、ジェームズ・ピアース氏と話をしたのは2ヶ月ほど前のことだと思うが、その際には、内部事情をよく知る彼さえも「1月はおそらくないはず。夏の移籍の可能性は十分にある」と話していた。

 しかし、結局コウチーニョは冬の移籍市場でアンフィールドを去った。理由は、バルセロナ到着後のコウチーニョが何度も「夢が叶った」と強調したとおり、彼自身のバルサでプレーしたいという信念が強かったから以外の何物でもない。クラブとの初のオフィシャルインタビューでも次のように語っている。

「ここに来られてとてもハッピーだ。夢心地。今後は、僕のアイドルともいえる存在、レオ(リオネル・メッシ)、ルイス(・スアレス)、(アンドレス・)イニエスタ、(ジェラール・)ピケ、(セルヒオ・)ブスケッツといった偉大な選手たちに囲まれる。まるで信じがたいことだ。彼らと一緒にプレーできるのは最高に幸せ。いろいろと吸収して、一緒に多くのトロフィーを勝ち取りたい」
 
 もし、コウチーニョがトランスファーリクエストを提出していた昨夏の時点で、バルセロナが最初から1億ポンド(約154億円)+インセンティブというオファーを出していれば、取引は成立していたかもしれない。前出のピアース記者も「バルセロナが初めから3度目と同額のオファーを出し、より早い段階でアプローチしていたら、そしてリバプールがコウチーニョの代役を確保できる時間に猶予のある状況でオファーがあったら、おそらく移籍は決まっていた」と認めていたほどである。

 だが最終的には、クラブ側が選手の希望を認めずに残留したわけだが、それだけにプレーへの影響が危惧されたのは言うまではない。しかし、怪我で出遅れたもののコウチーニョは不貞腐れずにクラブのために懸命にプレーした。前半戦の成績は、リーグ戦とカップ戦を合わせて20試合に出場し12ゴール9アシスト。十分な活躍を見せてファンの信頼も取り戻した。

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