コウチーニョがバルサ移籍で貫いた「信念」。冬にリバプールを去った本当の理由

昨夏にもバルセロナ移籍が噂されたリバプールのブラジル代表MFフィリッペ・コウチーニョがついに決断を下した。アンフィールドからカンプ・ノウへ。半年後にロシアでのワールドカップを控えるタイミングで移籍を決断した本当の理由とは。そして背番号10退団の影響はリバプールにとってどれほど大きなものなのだろうか。(取材・文:松澤浩三【イングランド】)

2018年01月20日(Sat)10時40分配信

text by Kozo Matsuzawa / 松澤浩三 photo Getty Images
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リバプールを去ったコウチーニョ。「ファブ・フォー」は崩壊したが…

コウチーニョ
フィリッペ・コウチーニョがバルセロナへ。冬のタイミングで決断を下した本当の理由とは【写真:Getty Images】

 今月14日のリバプール対マンチェスター・シティ。「爆発的な攻撃力を誇る2チームの一戦は極上のエンターテインメントを提供してくれるはず」。多くのフットボールファンが、数週間前からそう期待していた。

 そして実際に両チームは、期待に応えるパフォーマンスを見せた。オープンで激しい打ち合いの展開はアンフィールドを熱狂の渦に巻き込んだ。リバプールとシティは、ともに「攻撃は最大の防御」とばかりに目まぐるしい攻防を繰り返し、90分間にわたり見ているものを魅了し続けた。

 最終的にはマージ―サイドの赤い軍団が4-3で勝利を収めたわけだ。高い位置でのプレッシングで相手のリズムを崩したうえ、素早いショートカウンターを仕掛ける作戦が奏功した。4ゴールを挙げたリバプールの攻撃陣は抜群の破壊力を誇示し、首位を独走するシティの無敗記録を止めてみせたのだった。

 無論、ピッチの上にフィリッペ・コウチーニョの姿はなかった。モハメド・サラー、ロベルト・フィルミーノ、サディオ・マネとともに「ファブ・フォー(ファビュラス・フォー=素敵な4人、かつてリバプール出身のビートルズがそのように呼ばれていたことに由来する)」を形成していたコウチーニョは、今月6日にバルセロナへと旅立っていったからだ。

 リバプールファンのみならず、プレミアリーグのファンであればトップレベルのスキルで眩いばかりの輝きを放ったコウチーニョのプレーを見られないことが残念で仕方ないだろう。しかしながら、バルサからリバプールに支払われる移籍金は推定1億500万ポンド(約162億円)、さらに活躍次第ではこの上に最高で3700万ポンド(約57億円)が上乗せされる。推定総額は1億4200万ポンド(約220億円)にものぼる可能性もある。

 2013年1月にインテル・ミラノから移籍金850万ポンド(約13億円)で獲得したコウチーニョは、フットボール史上2番目に高価な選手となった(注:現在モナコからパリ・サンジェルマンにレンタル移籍中で、今夏に完全移籍する予定のキリアン・ムバッペを含まない)わけだが、これだけの金額であれば放出は致し方ないという見方も少なくない。

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