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Jリーグ 6年前

『柏から世界へ』の第一歩。3発快勝でACL本戦進出、指揮官が見据えるアジアの頂点

text by 青木務 photo by Getty Images

「アジアチャンピオンになりたい」(下平隆宏監督)

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下平隆宏監督はアジアの舞台で「優勝を狙っている」と言い切った【写真:Getty Images】

 柏にとって本当の戦いはここからだ。「(グループリーグ)初戦の全北は韓国のチャンピオンチームなので、しっかりそこに向けていい準備をしたい」と、下平監督はすでに次なる戦いに目を向ける。そして、アジアの舞台で「優勝を狙っている」と言い切った。

「これはもうクラブとしていつも掲げている目標でもあるし、こういうチャンスをしっかり活かして、アジアチャンピオンになりたい。簡単ではない予選グループだと思うが、しっかりそこを勝ち上がって優勝を目標にやっていきたい」

 また、この日2ゴールの活躍を見せたクリスティアーノは、ACLを「いろいろな意味でサプライズのある大会だと思う」と述べる。

「昨年に関して言えば、シーズンを通して浦和とうちを比べた時に、うちの方がいい戦いができていたのではないかと思う中で、ああいった形で浦和がチャンピオンになった。そういうサプライズがあったりする大会。今年、僕たちとしては上位を目指して決勝トーナメントに入れば入るほど、より戦いがタフになっていくと思うので、その中でもいい意味でいろいろなサプライズを起こしていけたらなと」

 ムアントン戦では後半にプレー精度が向上し、守備面の強度も示した。また江坂をはじめ小泉慶、瀬川祐輔、亀川諒史と新加入組も起用。今季最初の公式戦で内容と結果を両立し、新戦力もチェックできたことは大きな収穫だろう。既存戦力に彼らが割って入ることで競争が激化し、チーム力をさらに高めながら道を切り開いていきたいところだ。

『柏から世界へ』を合言葉に、チームはこれまでもアジアの舞台で存在感を示してきた。3年ぶりのACL出場となる今回も下平監督の言葉通り、頂点を見据えて戦うことになる。

(取材・文:青木務)

【了】

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