万能型というより泥臭い何でも屋? カバーニが体現する小国ウルグアイのアイデンティティ【西部の目】

2018年02月07日(Wed)7時19分配信

シリーズ:西部の目
text by 西部謙司 photo Getty Images
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闘牛士というより闘牛のようなプレースタイル

 長髪、長身、逞しい肉体と端正な顔立ち。カバーニはエル・マタドール(闘牛士)のニックネームがよく似合う。エル・マタドールといえば、1978年ワールドカップのヒーローだったマリオ・ケンペスを思い出す。

 敵のタックルをかわしながら勇敢にドリブルで突っ込んでいく姿は闘牛士らしかった。カバーニのプレースタイルは闘牛士よりも闘牛のほうに近いかもしれない。

 長身とジャンプ力を利してのヘディング、際どいところに突っ込んでいくパワー。それでいて繊細なテクニックもあり、FKを直接決める精度のキックも持っている。スピードもスタミナもあって、非常にバランスのいい万能型のFWだ。ただ、その万能さゆえに少し割を食っているところもあるかもしれない。

 ウルグアイ代表ではルイス・スアレスやディエゴ・フォルランをサポートする役回り、パリSGはイブラヒモビッチの黒子だった。得点力だけではなく、走力も守備力もあるのでサイドハーフとしても起用できた。ハードワークをこなしながらゴールしてきたわけだ。

 イブラヒモビッチがマンチェスター・ユナイテッドへ移籍、ようやくパリSGでエースの座につくや、昨季は48試合で49ゴールという驚異的な得点力をみせつけた。ただ、カバーニはスーパーゴールもあるかわりに、ごく簡単そうなチャンスを外す癖があり、それがなければおそらく60ゴールはとれていたのではないか。

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