万能型というより泥臭い何でも屋? カバーニが体現する小国ウルグアイのアイデンティティ【西部の目】

17/18シーズンのリーグアン第23節でパリ・サンジェルマンの歴代得点記録を更新したエディンソン・カバーニ。逞しいプレーぶりで様々なパターンからゴールを奪うウルグアイ代表のストライカーだ。クラブだけでなく代表チームもけん引する泥臭い点取り屋は、“小国”のアイデンティティを体現していると言えそうだ。(文:西部謙司)

2018年02月07日(Wed)7時19分配信

シリーズ:西部の目
text by 西部謙司 photo Getty Images
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パリ・サンジェルマン最多得点記録

パリ・サンジェルマンのエディンソン・カバーニ
パリ・サンジェルマンのエディンソン・カバーニ【写真:Getty Images】

 フランス・リーグ・アン第23節、パリ・サンジェルマンの歴代得点記録が更新された。通算156得点のズラタン・イブラヒモビッチの記録を塗り替えたのはエディンソン・カバーニだ。

 モンペリエのゴールに先制点を決めると、カバーニはユニフォームを脱いでターザンのような逞しい上半身を誇示した。主審はカバーニと握手してゴールを祝福してからイエローカードを示した。

 カバーニ、イブラヒモビッチに続く3位はポルトガル人のペドロ・パウレタ(109点)、4位は1980年代にフランス代表で活躍したドミニク・ロシュトー(100点)。パリSGの最多得点記録にどれほどの意味があるのかは正直微妙なところである。

 ロシュトーはストライカーというよりウイングだった。パウレタは点取り屋でポルトガル代表ではクリスティアーノ・ロナウドに抜かれるまでは最多得点者(47点)だったが、ワールドカップやユーロでの目立った活躍はなく、世界トップレベルのストライカーだったかというとやや疑問が残る。

 パリSGにはジョージ・ウェアがプレーしていたし、ロナウジーニョもユーリ・ジョルカエフ、ニコラ・アネルカもいた。ただ、いずれも長くはプレーしていない。もっと大きなクラブへ移籍する前の、いわば腰掛け的なクラブだったのだ。

 ただ、イブラヒモビッチが来てからは違う。パリSGは本物のビッグクラブになった。カバーニの157ゴールは、それまでとは違う、スターが出て行かないパリSGだから達成できた記録といえる。

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