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世界一のナンバー2? コウチーニョがネイマール以上にバルサで適材の可能性【西部の目】

シリーズ:西部の目 text by 西部謙司 photo by Getty Images

世界一のナンバーツー?

ブラジル代表ではネイマールと、バルセロナではメッシとプレーすることになる
ブラジル代表ではネイマールと、バルセロナではメッシとプレーすることになる【写真:Getty Images】

 バルセロナはコウチーニョ獲得で夏にパリ・サンジェルマンへ移籍したネイマールの穴を埋めることができた。メッシ、ルイス・スアレス、コウチーニョのMSCになるのか、現在の4-4-2でイニエスタの後継者となるのか、いずれにしてもコウチーニョはネイマール以上の適材といえるかもしれない。

 どういうフォーメーションを組んだところで、バルセロナでプレーする以上はメッシの分の守備は負担しなければならない。ネイマールがそうだったが、そうなるとゴール前へ行ける機会は減ってくる。

 チャンスボールのターゲットはまずメッシ、よくてその次という存在。つまり、能力うんぬんの前にバルセロナではメッシがいるかぎりナンバーワンにはなれない。そしてブラジル代表にはネイマールがいる。こちらもナンバーワンはネイマールなのでコウチーニョはナンバーツーだ。

 どちらにしてもコウチーニョが世界ナンバーワンになるには高いハードルがあるわけだが、ナンバーツーを目指すならむしろ好都合といえるかもしれない。メッシ、ネイマールを助けつつ、彼らのパスを受ける恩恵もある。自分のパスも生かしてくれる。

 ネイマールはナンバーワンを目指してパリへ行ったが、コウチーニョには意外と二番手のほうが居心地はいいかもしれない。世界一のナンバーツーというのも悪くないと思う。

(文:西部謙司)

【了】

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