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香川真司 6年前

香川真司が背負うドルトムントの希望。ELアタランタ戦欠場濃厚、今こそ問われる総合力

text by 本田千尋 photo by Getty Images

香川は足首痛め離脱中。EL決勝トーナメント初戦は欠場か

香川真司
香川真司は15日のアタランタ戦欠場が濃厚。中盤の柱を失ったドルトムントにとって総合力が問われる試合になる【写真:Getty Images】

 ミチ・バチュアイがチェルシーからレンタルで加入し、マルコ・ロイスも復帰するなど、ドルトムント攻撃の破壊力は増している。10日に行われたハンブルガーSV戦は無失点で終えることに成功したが、守備面のオーガナイズをさらに徹底することが勝利への近道となりそうだ。中央での不用意なボールロストを避け、バチュアイの決定力を活かすために、サイドアタックに重点を置いても良いのではないか。

 そのハンブルガーSV戦で、香川真司は左足首を痛めて62分に交代した。日本人MFの怪我の具合については公表されていない。香川の状態について、会見でオーストリア人指揮官は「現在のところそんなに良くない」と一言述べるに留めている。離脱してから一度もトレーニングに参加していないことを考えると、背番号23のアタランタ戦欠場は濃厚と言えそうだ。

 ただ、木曜日に向けてシュテーガー監督は、香川の起用にわずかな希望を抱いていたという。新体制が発足してから、中盤でキーマンとなっていたことを考えれば、指揮官が初戦での投入に淡い望みを抱くのも無理はない。

 しかしファイナルを見据えるのであれば、ここで無理をする必要はないだろう。ELの決勝トーナメントは、CLよりも2試合多く、長丁場である。会見でトプラクは「僕たちは僕たちがドルトムントであることを示すつもりだ」と述べている。ヨーロッパの大会で問われるのはチームとしての総合力。苦しい時間帯があったとしても、地力の差を「示す」ことで、アタランタに勝利を収めたいところだ。

(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)

【了】

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